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2009年7月 2日 (木)

お弁当

部内異動によって、最近は妻も以前より随分早く帰れる様になったが、それでも原則9時~5時勤務の私の方が、家に先に到着する事が圧倒的に多い。仕方ないので、日によって外食したり、お惣菜を買ってきたり、気が向けば料理を作って先に食べている日もある。

主婦ではないが、永年こういう生活をしていると、毎晩毎晩何を食べるか考えるのが面倒になって来るものだ。それでも朝、冷蔵庫の中の在庫をチェックして夕食は何を食べようかなどと考えていると、はたと食べたいものが浮かんでくる日もあって、そういう時は帰りに近所のスーパーに寄って材料を買って来る。

で、昨日はなぜか、冷蔵庫のキャベツの残りを見ているうち、中学生時代に母親が作ってくれた典型的なお弁当が食べたくなってきた。キャベツの炒めもの、ソーセージ、卵焼き、それに海苔かふりかけがのっかったご飯の弁当である。

ただこういう時の容器は、子供の時の様にアルマイトでなければならない、というのがややひねくれた中年のコダワリである。ドカチンのお兄さんが使っている底の深いアルマイトにご飯を盛ってフタを開けると、フタにくっついた水滴が2粒3粒冷えた海苔ご飯に落ちてくる様な素朴なお弁当が良い。容器がタッパーのお弁当では、どうも中が蒸れている感じがするのだが、アルマイトにごはんを盛ると、米粒が冷えていそうで、いかにも”残り物のべんとう”を食べている素朴な雰囲気がしてくる。これこそ昔の味だ。

さっそく出勤前の妻に「 今夜は弁当を作りたいけど、弁当箱ある 」と聞くと「 そこにあるでしょう 」と答えが返ってくる。「 タッパーじゃないよ、アルマイトのドカベンみたいなの 」と云うとさすがに「 そんなのあるわけないじゃない 」とにべもない。なので昨日は会社の近所で食器などを売ってそうな店を覗いてみたが、さすがに都心ではそんな古めかしい安物弁当箱は見当たらない。アルマイトは次回のお楽しみである。おかずのソーセージも、子供の頃良く食べた色素の入っていそうな赤いソーセージが近所のお店にはないので、その店の中では一番安くて健康に悪そうな毒毒しいのを買う。

という事で、昨日の夕食は写真の通り、冷や飯をタッパーに盛り、卵焼きにキャベツ、ソーセージ炒め、それに前夜の残りハムをつめた自作”冷や飯”弁当。ビールを飲みつつ、テレビを見ながら、一人手弁当でテレビを眺めていると、これはこれで結構いけるのであった。因みに「同じ弁当をこさえてあげようか」と妻に言ったが、妻はやんわりと「いらない」との事であった。

でも写真にして見ると、結構不味そうである。
20090702

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