海の日に思う
今日は「海の日」で国民の祝日である。なんでも明治天皇が東北巡幸の帰途、灯台視察船・明治丸で函館を経て横浜に帰着されたことにちなんで、7月20日を「海の記念日」と定めた事が始まりだそうだ。
そういえば国民の祝日になる前、7月20日の「海の記念日」は、一般の会社は営業日の中、海運会社・倉庫会社・海貨業者など海運関係の会社・機関は一斉にお休みだった。そのためこの日は首都圏・近畿圏のゴルフ場は、これら海運に関係した会社のコンペで賑わったものであるが、海運関係者が多い神奈川県では、7月20日は休日料金をちゃっかり徴収しているゴルフ場もあった。
会社勤めの頃は、例年、体もまだ暑さになれない中、鳴き始めたセミの声をうっとうしく感じながら、この日はゴルフ場で私もプレーした。自分達だけが休みなので、大体どこも社内コンペが主流で、ゴルフ場の食堂やパーティルームは普段のゴルフ場よりくだけた雰囲気だった事を思い出す。私などは、午前中の成績が少しでも良いと、汗かきながら昼の生ビールをしこたま飲み、午後の最初のホールが済んだあたりでトイレの場所を探すはめになるのだが、普通10番ホールのグリーン辺りにトイレがあるゴルフ場などはない。
さて、そんな海運業界の「海の記念日」も、日本船主協会あたりを中心に1990年代には国民の祝日にしようという動きになり、国民の祝日法制化に向けて署名運動用紙が廻ってきたものである。私はと云えば、特権的な休日を国民の祝日にしてゴルフ場は休日料金になり、交通機関も込む様な運動には賛成したくないと云うケチな考えで、いつも署名お断りを貫いたのだが、ごまめの歯ぎしり、1996年に国民の祝日「海の日」になり、その後2003年から7月の第3月曜日が祝日となっている。
あえてこの日を契機に言えば、日本人は国民の祝日が多すぎるではないか、と思っている。皆が一律に休むのでなく、法律で認められた有給休暇を100%取得し、またさせる事を労使に義務付ける事が先ではないだろうか。近年議論されているワークシェアリングの観点からも、国民の祝日を減らし有給休暇の完全取得を促進させた方がよろしいのでは?
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