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2009年6月20日 (土)

東京体育館陸上競技場

20090619_2
これは東京都が運営している東京体育館の陸上競技場で千駄ヶ谷駅前にあり、年中一般公開され夜間照明もあるので、私はよく走りに行く。料金はなんと200円ぽっきりである。

かつてメキシコオリンピックで世界で初めて全天候型トラック (タータン) で競技が行われる事が決まった時、わが国でもそれまであったアンツーカーやシンダーの走路から、全天候型の走路の建設を急ぐべしという事になって、日本で最初にタータンを敷いたのがこの東京体育館の300米のトラックであった。昭和43年の7月である。

メキシコオリンピックは、100米競走でジム・ハインズが人類初の9秒9を出したのを始め、”鳥人”ビーモンの幅跳び8米90、フォスベリーの驚異の背面飛びなどによって全天候トラックで記録が出る事が明らかになり、以後は燎原の火の如く、世界中のトラックが全天候型になったのだ。

あれは昭和43年秋か44年の春だったろうか、それまで学校単位で行われた陸上競技を横断的に展開しようというJAC (JUNIOR ATHLETIC CLUB)という組織が誕生し、ここ東京体育館の新しい全天候型トラックでその記録会に参加したのが、私の全天候型トラックとの出会いである。日本唯一のタータントラックで走れるという事はとても貴重だったので、その日の記録は覚えていないがタータンで走ったと云う記憶は鮮明に覚えている。それまでのトラックに比べて接地した感じが、弾力性に富んでいると感じたのだった。以後、社会人になってからも駅前の便利な場所に位置して、シャワーも完備するこの施設は、”千駄ヶ谷のタータントラック”として重宝してきた。

ただ大変残念な事は、当初1周300米のトラックであったのが、十数年前の改装の際に200米になった事である。場所柄なかなかスペースを取るのは難しいのだろうが、200米のトラックでは小学生の運動会の様にバランスを取りながら走る必要があるほどカーブが急で、満足な陸上の練習にはならない。私は仕方なく一番外側のコースが一周242米あるのでこのレーンをいつも走るのだが、これでもまだ急カーブだし距離が中途半端で各種計測がしにくい。

1000米のラップは4週してから約30米行った地点だなどと意識していても、そもそも年齢でユルミ始めた頭脳が、酸素不足で意識もうろうとしてくるから、何週だか判らなくなってしばしばラップを間違えるのである。少なくとも昔の様に300米トラックに次回改装の際はぜひとも戻して欲しいものである。

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