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2009年5月 8日 (金)

逃げたか?ジパング

妻が毎週買ってくる漫画週刊誌「モーニング」の中では、特に「ジパング」を楽しみにしている。話は海上自衛隊のイージス艦「みらい」が時空の谷間に落ち、第2次大戦の真っ只中に放り出される処から始まる。近代兵装の塊「みらい」と乗組員は戦争の大きな渦に巻き込まれながらも、極力史実を変えてしまわない様に奮闘するのだが・・・・・。

長編の「ジパング」もクライマックスに入り、いよいよ最終局面に向かって盛り上がっている。すなわち「みらい」がほんの少し係わってしまった歴史の流れによって、日本がアメリカより先に原爆を開発、その原爆は戦艦大和に搭載されて、昭和19年のマリアナ沖海戦に突入するのである。アメリカの大艦隊を相手に、単独行動の大和と原爆で日本は一矢を報い、形勢の不利を立て直さんとしているのが先週までのあらすじ。

史実のマリアナ沖海戦は戦争末期の大きな山場で、日本はこの海戦で空母機動部隊を失い、わが連合艦隊はこれに続くレイテ沖海戦で事実上壊滅したと言われている。ただ、もしこの時点で日本が少しでも形勢を取り戻し、連合国側と講和を結ぶ事が出来ていれば、それ以後の沖縄戦・本土大空襲・原爆投下などもなかった訳で、戦争の死傷者も大変少なくて済んだ事は歴史上間違いない。マリアナ沖で大和と原爆が日本の運命を握ると言う物語の設定は、近代史の”あや”を突く誠に発想豊かな展開だな、と毎号感心していた。

その矢先、作者の”かわぐちかいじ”氏が自転車で転んで右腕を骨折、しばらく連載を休むと突如発表があった。読者とすれば、まさに「おいおい、ここでそれは無いだろう」と言う気持ちである。昼飯抜きで腹を減らしてディナーの席に着いたら、「オーブンがこわれて料理は一時間待ちです」と言われた様な感じだ。意地の悪い私は、「物語の展開に行き詰まって、時間稼ぎで仮病ならぬ仮傷を装ったな」と思わず罵ると、妻は「そう人を悪く言わない方が良いよ、でもネットでもそういう声がある 」と言う。やはりここは、皆同じ事を考えるんだ。

私の予想では「みらい」は、大和の原爆爆発に巻き込まれたエネルギーで、再び現代に戻って来ると考えているのだが、戻った現代の日本はいかになっているのか。こうなりゃゆっくりオーブンを直して、「さすが」と皆を唸らせる素晴らしいディナーをこしらえて下さい、かわぐちさん。

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