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2009年4月14日 (火)

別府で思ったこと

20090414
先般の新造船の竣工式の前泊・前夜祭は、別府湾を望む温泉ホテルで行われた。東京から着いて温泉で一風呂浴びてほっと一息、前夜祭の開かれる時間までホテルの窓から外を見ていると、駐車場に大型観光バスがやって来る。別府と言えば、九州の一大観光拠点、このホテルには韓国からの一行も含め、ツアーの団体客が多い。

湯上りの缶ビールを片手に窓外の景色を見ていると、到着した観光バスのうち何台かの運転手やガイドが、モップやバケツを出してきて、バスの洗車を始めている。運転手はバケツに石鹸水で前面ガラスやボディを、ガイドは客室の窓ガラスを懸命に掃除する。何日かで九州を廻るバス・ツアーなのだろうか、今日は明るいうちに宿に到着したので、この時間を利用して運転手やガイドが洗車しているのだろう。

この作業が、彼らにとって義務なのかどうなのかは良く判らないが、丁寧に洗車している光景を見ていると、これが日本の産業の強さなのだな、とつくづく感じる。かつて中国でセメント工場始め幾つかの工場を見学した事がある。また中国の船のエンジン・ルームを仕事がら見たりするのだが、彼らの職場の環境や衛生に関する無関心さに驚いた。使わないラインは埃だらけ、新聞紙やスイガラがあちこちに落ちていたり、工具が散らかっていたりする。率先して職場をきれいにしようなどと言う意識はない様である。

「こんなに職場を汚しても平気なら、一体彼らの家はどうなっているの?」と聞くと、家の中はきれいにしていて、ゴミは公共の場に捨てても良いのだと云う。どうも「公と私」の基準が我々日本人と少し違うらしい。日本製と中国製のテレビ受像機の内部を見ると、同じ様に見えても日本製は見えない部分がきれいに造られているのに、中国製は見える部分はそれなりだが、ハンダ付けなどはなっていないと云う話を良く聞く。

自分の職場であるバスを黙々と洗う運転手やガイドをみるにつけ、日本の職場の”改善””整頓”などの良き規範はまだまだ生きていて、製造業全体では彼我の差は縮まる事はありえない、と安心するのであるが、これは"一時が万事"と言う事を敷衍しすぎであろうか? 日本船の機関長は、「職場をきれいにしておけば油が漏れたらすぐわかる、だからエンジンルームはきれいにする」と言う。クラフトマンシップが根付く日本の現場は、まだまだ安泰だと思ったのである。

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