妻の東京マラソン初挑戦
生まれて初めてのフル・マラソンが東京マラソンという事で、ここ数日間妻のテンションは上がりっ放しで、昨日は準備万端さっさと寝てしまった。
さて今日は、時々小雨が降るも風がやや強く、絶好とはいえぬマラソン日和であったが、スタート1時間前の朝8時頃、新宿の都庁前で「では頑張って」と妻を見送り、市ヶ谷→往路日比谷→復路日比谷→佃大橋→豊洲→お台場ゴールと地下鉄で先回り移動して妻の通過を応援した。
予め応援箇所を打ち合わせていても、沿道はびっしりの大声援、3万人が一斉に走る中で、お互い特定の人を探し出すのは実際の処、大変困難である。しかしこの大会ではランナーのシューズに装着したプラスティックのチップで、各5キロのチェックポイントの通過タイムを携帯電話で即時に検索できるので、目の前の地点での妻の通過時間がほぼ正確に予想できる。通過予定時間にあわせて持参の小旗を振っていると向こうも気が付いてくれるという訳で、応援も本当に便利な世の中になったものである。
そのラップを逐次、携帯で見ていると前半25キロまでは各5キロを26分台で通過し、明らかなオーバーペース。応援箇所で「頑張れ」と声をかけると、にっこりと「大丈夫」。これは不味いと心配していると、携帯を持って走行中の妻から余裕の電話、「応援に来ているはずの、実家の母や姪っ子がいない」との会話に「それどこではない、ペースを落とせ」と大声で指示をする。昔の箱根駅伝には伴走のジープから監督の指示がとんだものだが、今や妻の走りに携帯でコーチか、これも時代の流れと苦笑する。
このまま突っ走ると、初マラソンで4時間を大幅に切ってゴールしそうだ、明日からの妻の得意満面、してやったりの顔が目の前に浮かび、声援を送る気持ちも徐々に複雑なものになるのが、自分でもわかる。が、マラソンは、そうは甘くない。30キロ過ぎてから妻はパタッとペースが落ち、特に35キロ過ぎて湾岸部に入ってからは、低血糖による痺れと疲れ、それに強い風で大幅に遅くなっているのが判る。最後は倒れる様にゴールしたが、それでも4時間を数分越えただけ、初マラソンとしては立派なものと健闘を称えたいし、4時間を数分越えた事で謙虚さもキープできた事だろうとやや安堵する。疲労困憊の妻は「しばらくフル・マラソンなどは考えたくもない」 との事である。
さていつもは参加する側である、マラソンの大会であるが、今日は初めてスタートからゴールまで傍から見る事になった。大会関係者や警察・消防・陸連・ボランティアその他大変な数の人達の献身的な尽力で、マラソン大会が開催されている事を、改めて間近で見る事ができた。「大会運営が・・・」などと偉そうな批判をする前に、こういう人達の支えでマラソン大会が無事開催されている事を、再認識できたのが自分にとっての何よりの収穫であった。
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