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2009年3月31日 (火)

本当に世界は不況か?

出張やらレジャーで1週間位海外に行くときは、ゆっくり読める「文芸春秋」や「諸君」「新潮45」などの雑誌を空港で買うのだが、これら雑誌は一般のメディアに比べるとかなり「右」ないしは「保守」でありテレビ、新聞の報道とはずいぶん視点が違うため、大体海外に出ると、単純な私はこれらの雑誌の受け売りで右翼論客・反マスコミ的な心情になってしまう。

さて、そのマスコミの特徴は、なにか事件なり事象が起きると、その事を先鋭化させ際立たせるために、極端な例やあまり一般的でない背景を取り上げ、記事やニュースにするものであるが、実際そんなものは世の中の一部の事で、ほとんどの人はそれに関係なく通常の生活をしているのである。アメリカで失業者が続出して、経済が100年に一回の危機を迎えているなどというのも、今回米国のクルーズ船に乗船してみるとメディアの報道と全然違うものだな、と感じる。

現在世界的にブームになってきているクルーズは、アメリカ人が考えた船を使った新しいレジャーの形態であるが、今回乗船した「サファイア・プリンセス」号に見られるように、産業としてより利潤を拡大するためには、船を大きくしなるべく一航海の乗客を多くする事が一般的になっている。食費など収容人間に応じて変化する経費の他に、燃料代や船舶の償却、乗組員費など多くの費用は固定的であるから、乗客人数を増やせば増やすほど事業としてうまみが増すのである。なのでクルーズ船は年々巨大化、まるでラスベガスのホテルが海上を移動していると言えば丁度良いかもしれない。

これまで報道されてきた事によれば、米国の消費者は一斉に財布の紐をしめていて、悲観的な様相一辺倒という事だったので、3,000人も収容するこの船もがらがらかと乗船前に思いきや、何と超満船なのである。クルーズというと日本では、一部の金持ち年寄りの道楽くらいに思われているが、発祥の地アメリカでは年収的にも中流からやや上、平均乗船年齢は43歳というごく普通の家族連れのレジャーの一手段で、今回の不況が直撃しているとメディアが伝える層の人たちが主な船客なのである。

このクルーズ参加客の目的の一つは物価の安いメキシコでショッピングを楽しむ事だそうで、毎日船内で開かれる寄港地のショッピング案内には多くの人が熱心に参加している。「不況?それはどこの国の事?」と言うかの様な、従来のアメリカ船とまったく変わりない雰囲気に乗船して驚いたのである。

メディアは盛んに不況だ、不況だと煽っているものの、本家のアメリカでも皆がそうなっているわけでない、と改めて実感している。そういえばかつての長い海運不況の時も、銀座あたりの飲み屋のママさんからは「どの船会社の人も不況不況というけど、皆本当に、毎日毎日良く飲むわね~」と言われたっけ。
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