アームウォーマー事件
年齢と共に細胞の新陳代謝が衰えているのか、ジョギングをしていても冬場は手先がすぐに冷たくなるので、数年前から寒い日は厚手の手袋の他にアームウォーマーをしている。マラソンや駅伝のテレビを見ていると、選手が肘から先に巻いている防寒用のヤツだ。
先週の日曜日も走りに行こうとアームウォーマーを装着したのだが、当日は相当な距離を走る予定だったので、非常用またはドリンク用に、小銭が必要だと気がついた。ただその日につけたウォーマーは手の甲まで隠れるタイプだったから、そのままでは財布の取り扱いも不便である。なので右手の分をはずし財布から500円硬貨を出して、ランニングウェアーのポケットに入れさあ準備万端、はずしたウォーマーを再度付けて出かけようとしたら、今はずしたばかりの右手のウォーマーが見当たらない。
時間にすればほんの10秒ちょっと、思いついた場所と財布の場所は5メートルも離れていないので、その間のどこかにあるはずだと探すも、忽然と消えた右手の白いウォーマーはない。そんなはずは無いと、ちょっと必死になって周囲を探したが、どうも見当たらない。「神隠し」などと言う単語が頭に浮かぶが、ついさっき手にしたウォーマーに足が生えて勝手に移動する訳も無い。切羽つまって妻に尋ねるも、案の定「またないの~?私は知らないよ~」と同情のかけらも見せず、自分の走る支度をしている。仕方ない、自力で探すしかないとブツブツ言いながらしばらくウロウロしていると、さすがに見かねたのかやっと彼女が私がウォーマーをはずした時の状況を質問して来た。小銭の場所から現在地点までのウォーマーがありそうな場所を、一通り二人で一緒に探したがやはりない。
「おかしいね」と諦めて別のセットにしようかと思ったところ、「まさかとは思うけど、同じ手に二つはめてはいないよねぇ。まさかねえ」と妻。まさかと思いつつ、黒い手袋事件以来ちょっと自分の行動に自信をなくしている私がおそるおそるウォーマーをずらして見ると・・・。
「うーん道理でないわけだ」と一人納得するが、外した右手のウオーマーを無意識と言えども、左手に普通するか? 時計や老眼鏡をしたまま「時計、時計」とか「メガネ、メガネ」と騒ぐのは良くある事だが、外した手袋の片方を反対の上に重ね着して「ない、ない」と騒ぐ様なもので、我ながら何とユニークな男だと、自分で自分をほめたくなってきたのであった。
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