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2009年3月 9日 (月)

特急のマコちゃん

鉄道車両の中でも、電気機関車が子供の頃からなぜか一番好きだった。今は横須賀線の線路になってしまった品鶴線に、小学生の頃からしばしば自転車で遠征して、貨物列車を見に行ったものである。丸子の鉄橋の傍らで待っていると、線路の彼方から貨物列車がジョイントを切るカタン・カタンという響きがして来る。その音が徐々に強くなって来ると、さあ今度の機関車は何型だろうかなどと胸をときめかせて待っていたのである。

また当時は東京駅などで長距離列車の写真を撮っていると、「坊主、運転席に上がって来いや」とよく機関士が出発時間まで乗せてくれた。 「これで熱海まで運転して行くんですか?このハンドルちょっと触っていいですか?」 などと夢心地で質問をぶつけたものである。

さて電気機関車好きの原点は、幼稚園のライブラリーで借りた「特急のマコちゃん」と言う本にあると思う。母親によると引っ込み思案だった私が、生まれて初めて自分で借りたいと言って、図書館から借り出しを受けたのがこの本だそうである。以後返却期限が来ると一旦返しては、また借り出すのを卒園まで繰り返したほどお気に入りだったらしい。

物語は、東海道線の二宮駅付近である。陸橋の上から通過する列車を眺めるのが大好きな男の子マコちゃんは、何時にどの列車が二宮を通過するかダイヤが頭に入っている。いつもの様に夕方、線路際で列車を見ていたところ、土手の上に駐車していた無人のオート三輪が、駐車ブレーキでも甘かったのか線路にすべりおりてしまう。その直後に下りの「あさかぜ」が現場を通過する事を知っているマコちゃんは、土手から線路に飛び降りて 「あさかぜ」 が驀進してくる東京方面に懸命に走り、必死で列車を止めて事故を未然に防ぐのだった。そのご褒美でマコちゃんは特急「つばめ」の電気機関車の運転席に東京から熱海までの添乗を許されるのだが、そこで苛酷な鉄道乗務員の勤務の実態を知る事になる。この件を契機に招待されたアメリカのラジオ鉄道クイズ番組で、見事に優勝したマコちゃんが賞品として選んだものは、「目が疲れる」という運転士たちへのビタミン剤の詰め合わせだった、と言うのが「特急のマコちゃん」の荒筋である。

物語の詳細や原作家は、すっかり忘れてしまったし、”マコちゃん”なのか”まこちゃん”だったかも、今となっては定かでない。当時、日本では高価だったビタミン剤だが、今は賞品という物でもない。またとうに 「あさかぜ」 も廃止になり 「つばめ」 も東海道線を走っていない。でも電車で二宮付近を通過する時、あのマコちゃんの陸橋はこの辺だったかな、と今でも思い出すのである。どこかの本屋の倉庫に当時の「特急のマコちゃん」と言う古い本がないだろうか、あればプレミアムを払ってでも購入したいと考える。

これは最新のJR貨物のEH200型電気機関車
090305_131044

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