シャングリラ・ホテル東京
シャングリラ・ホテルが東京で開業した。標準的な部屋がな、なんと7万円との事でこの不景気に威勢の良い事と、のけぞってしまう。
我々が東南アジアに出張する時、ちょっと気張ってシンガポールやマレーシアのシャングリラホテルに泊まると、支払いはコーポレート料金で大体2万円ちょっと、という感じであったろうか。我々クラスではいずれにしても3万円以上するホテルは出張では使えなかったから、少し前まではシャングリラのmore or less 2万円というのは安心して泊まれ、快適かつリーズナブルと言う感じであった。
需給やコーポレートでの利用者数、季節などでホテルの料金が様々に変わるのは、理解できるものの、大会社の社長でもない我々が海外で時々利用できるコンラッドやシャングリラ・クラスのホテルが、東京では法外な値段になっているのはどうにも理解に苦しむ。コスト的にも今やシンガポールは東京都とそう差はないはず。いくら東京都心の一等地に開業したとしても、なぜこれだけ大きな彼我の差なのか?
そういえば、クルマもアメリカの自動車雑誌を見ていると、為替が100円でも同じ型式のドイツ車などが日本で売られているより米国では安く手に入る。整備点検などで日本では新車販売にややコストが掛かる事を割り引いても、いまだに日本の消費者は、舶来品の「いいカモ」にされているのではないだろうか。
シャングリラホテルの親会社であるPCLというシンガポールの海運会社のManaging Director(社長)K.K KUOK氏とは昨秋、フネの仕事の話で、銀座で一緒にテンプラを食べる機会があった。もし今度会う機会があったら 「この値段は景気をぶち上げるには良い話だけど、これでは誰も泊まらないよ」 と言ってやりたいものだと思った。
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