老化とジョギング
生来、疑い深い性質なので、占いやら血液型性格分類などは信じてこなかった。健康に関する諸説も同様で、テレビなどで特定の健康法や食品・料理などが紹介されても特に試してみようとも思わない。ごく常識的な永く一般に言われている事を継続するのみだと信じている。ダイエットにも王道なし、食べる量を減らして運動を増やすのみ、苦しいが痩せたいのなら仕方ない。その他寝ている間に英語を覚える学習などというCMがさかんに流されているが、そんな虫の良い学習はありえない。勉強は強いて勉めるしかない。
さて経済誌を見ていたら、慶応出のアンチ・エイジングに取り組んでいる医師が「老化」に関してコラムを連載している。そのコラムによると従来、フルマラソンなどは大量に酸素を消費するため、老化の原因となる活性酸素を体内で大量生産し、体に悪いと考えられてきたが、最近の研究では、一般に有害とされているストレスも適度にあったほうが、かえって健康に良いという事が明らかになってきているそうである。体を鍛えた上で、無理をしない程度に行えば、活性酸素を除去する酵素が出やすくなったり、細胞がうまく対応して結果として活性酸素が減少するのだそうだ。
この医師によると 「僕たちはある程度キツイ負荷があるからこそ、肉体的にも精神的にもより強く、元気に生きようとするし、生きていけるかもしれない。」 「人生を予想外に面白くする為に(適度な運動でなく)アンチエイジングのためにも、少しだけきつい運動を始めてみては?」 と薦めている。
以前から、ジョギングは活性酸素を増やすので害が大きいと言う指摘がある事は知っていたが、自分の実感からは、健康でありさえすれば、中年以降、少々ハードなトレーニングをしても、それで特段身体に害があるとは感じていなかったから、そんな説はハナから無視して40数年間走ってきたのである。ここへ来て自分の感覚が、科学的にも実証されたのはうれしいが、また数年すると「実はそうではなかった」などと言う研究結果も出るのかもしれない。
まあ私のトレーニングはややハードと言っても、仕事や社会人としての生活をないがしろにする様な事はない程度である。週末に12時間も熟睡してしまって時間がもったいないなあ、と思う位があえて言えば弊害である。
ところで「何があってもたばこは、絶対にやめない」と豪語している喫煙者の90%以上が、シリアスな病気になり医師に脅かされるとタバコをやめてしまうそうである。私の場合タバコは吸わないが、将来「実はやっぱりジョギングはとても体に悪く、老化を促進する原因だった」と云う説が仮に有力になっても、走ることは生涯続けていく事だろうと思っている。
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