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2009年2月 6日 (金)

ノーブレス・オブリージ

ノーブレス・オブリージという言葉を時々新聞などで見る。どうやら「高い身分の人は名誉を重んじ、進んで苦しい義務を引き受ける(べし)」という意味で使われる様である。しかしアメリカ人の英語専攻の大学教授に聞くと、「アメリカではこの言葉は、身分の高い人のそういう気取った行為を、ええ格好しい、偽善と言う悪い意味で使う事が多い」と言う。

言葉というのは、誠に難しい。かつて毎年毎年、新たに造られる船の名前を決めなければいけない時があったが、この時は、なかなか良いアイデアが湧かないうちに命名・進水式が迫ってきて、ほとほと困った事がある。"AMAGING GRACE"などと言う、いかにも切羽詰まった日本人が考えそうな船名を付けよう、と考えた事もあったが、米国人の知人に聞いた処 「宗教が絡んだ言葉なので、船名にふさわしくない」と一蹴されたものである。その時、最後に思いついた船名が、スポーツシリーズの" ACE STRIKER"と"GRAND SLAM"であったのだが、これは我ながら何という発想の貧困さであったか。

アメリカに居た時、"Oh My God"と言うな。教養ある人間や外国人なら"Oh My Gosh" とか"Oh My Goodness" とか言いなさいと良く言われた。六本木などで、「南無阿弥陀仏」とか「南無妙法蓮華経」などと珍妙なロゴのTシャツを着た外国人を、我々がおかしく見るのと同じ感覚だろうか。もし「南無阿弥陀仏丸」などという船が日本の港に入って来たら噴飯もので、のけぞるだろうが、それと同じ様に、宗教に関連した船名は付けてはいけない様である。

そういえば、昔"GREEN SPANKER"という船があった。"Spanker"は「素晴らしい人・物」と言う意味で、数隻○○SPANKERと言うシリーズ船があったのだが、ある日イギリス人の弁護士がGREEN SPANKERという船名を見てげらげら笑い出した。彼曰く、これでは俗語で「尻の青い、スケベ男」と言う船名であると。外国語で何かを命名する事になったら、必ずネイティブの意見を聞いておかないとと、その時肝に命じたのであった。我々には格好よい名称でも、ひょっとして「この変態ブス男丸」みたいな名前が付いているかもしれない。

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