白木屋傳兵衛
普段あまり見ないテレビも、土・日にはゆっくりリラックスして眺める時間があるので良い。 「そう言えば、最近顔を見なくなったなあ」 と思わず唸ってしまう俳優やタレントが出演する、東京12チャンネルの 「一泊近郊温泉巡りの旅」 とか、「新春のバス旅行」 などの2時間ほどの番組は、まことに人畜無害、安心して楽しめる。それと共に 「地域密着系!都市型エンターテイメント・アド街ック天国」 も、馴染みの場所が放映される際はリラックスして見る事が出来る番組である。
さて2月7日は、「アド街」で、現在我が事務所のある東京・京橋が紹介されていた。日頃見慣れた町並み、昼食などで時々訪れる店が画面に映し出される中、さるレストランでは知人がお酒を飲んでいる姿が放映されてびっくり。皇居や隅田川にも近い京橋には古くからの名店が多い事を改めて認識した次第。
さてそんなお店の中の第9位が「白木屋傅兵衛商店」、天保元年に創業した江戸箒(ほうき)専門店だそうである。かつて京橋あたりは江戸の海や隅田川に通じた多くの小河川や掘割があり、京橋という地名の由来もそんな川にかかる橋の名前からだそうだ。ここは全国から舟で集まる竹の集散地として有名だったが、その竹や草を使い江戸風のほうきを作ってきたのがこのお店との事。
事務所に近い場所に、こんな伝統のお店があるのを知って、ぶらっと覗いて見ようかと思った処、ここでは安産祈願のミニ箒も売っていると番組では言う。何でもほうきでお腹の上を掃うと、邪気を追い払う効果があるそうで、昔からお土産に良く売れているらしい。子供が生まれた後は衣服のほこりを払うブラシとしても使えます、と言う実用品にもなるのだそうだ。
妻の末の妹がお産を控えているので、早速これをプレゼントしようと思い、次の週に買ってみたのが写真である。化学繊維で出来た物と違って、天然の繊維のほうきは、草のしなやかさとコシがある他、静電気が発生しないのでよく埃などが払えると店の人は言う。これでお腹を払って丈夫な赤ちゃんを生んで欲しいものだ。
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