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2009年1月26日 (月)

画竜点睛

高価なものは着ないが、ルールから外れた服装は嫌いである。というか、その昔、高校生くらいで色気づいた頃、一体何を着たら良いのか判らなかったので、当時出始めたばかりの雑誌「メンズ・クラブ」を読んでトラッドのルールを覚えたのがそのまま続いているだけである。何十年経ってもそのルールに固執してしまって、今でもトラッドしか着ないのだから、これは進歩していないのか?と言えばそうでもある。そこから外れるのが怖いのである。

ただトラッドに限らず、服装の原則、例えば黒いベルトをした日は、靴は必ず黒にするなどと言う基本的なルールは、常に押さえておきたいと思っている。黒靴の日はカバンも黒が望ましいのだが、銀座の老舗カバン屋を冷やかしながら店員と話したりすると「うーんそこまで考えてカバンを日々換えるお客様はあまり…」と連れない返事である。そうか、そこまでこだわるのはTOO MUCHなのか、そこまでする必要もないのかと最近は少し勢いもなかった。

昨年の正月は、飛鳥Ⅱで10日間ほどグアム・サイパンクルーズを楽しんだ。前評判通り、ドレスコードがフォーマルの日はタキシード着用率が他の船より圧倒的に多い同船であったが、ふとタキシードに身を固めた紳士の足元をみると、会社に行くようなスリップオンの黒靴の人が結構多いので驚いた。こんな服には、オペラパンプスとはいかないまでもエナメルのシューズが基本なのだろうが、最低でも良く磨かれたプレーン・トウあたりまでが許される範囲ではないだろうか? せっかくお洒落をしてクルーズ船に乗ったのに、普段用の靴で衣装が台無しになっている人が目につくのを見て、ますます自分も気をつけようと思ったのであった。

さてそんな事を考えていたら、今日は「プラチナ・サライ」という小学館から出ている新しい雑誌が「間違いだらけの時計TPOを質す」という特集をやっている。”式典に於けるメタルバンドの時計は?”などと、妙に好奇心を刺激するタイトルが並んでいるので私にとっては、高価な雑誌(980円)にも拘らず思わず買ってしまった。分厚いカタログ誌みたいな本を読むと、腕時計に関してスノビッシュな解説やら、なにやら時計の”通”なのか”コレクター”なのか”「評論家」などが対談している記事が並んでいる。ざっと読んで見ると、どうも掲載されている時計の値段が一桁多く、私には遠い世界にも思えてくるが、身に付ける時計のTPO的なことも書いてある。

それによると、日常のビジネスでは金属のバンドでも良いが、ドレスコードがフォーマルのような時には黒の皮のベルトの時計をつける、そしてその日の他の皮製品も黒にすべきらしい。やはり、と納得すると共に、皮ベルトの時計を円高のうちに海外に行った際に買って来ようか、などと思ったが、時計が幾つもあると又「あれがない、どこへ行った?」と年中大騒ぎをしそうである。そして、そうなると傘まで色を合わせたくなって来るが「傘は天下の廻り物」、と年がら年中飲み屋に忘れてくる私は、一体その時どうなるのであろうか? ひょっとして傘を大事に思い、年間の紛失本数が減るのかもしれない、とちょっとお洒落になった自分を想像してみる。

などと、随分気取った事を書いたが、朝玄関に置いてある靴を何も考えず履いて出て、会社でふと足元をみると、グレーの背広と黒いベルトに茶色のスリップオンシューズで愕然とする事もしばしば、の私なのである。

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