黒い手袋事件
個人営業の特典、会社で時間ができると着替えてジョギングをする日こともある。早朝や帰宅後よりも明るい空の下で走る方が、肉体的にも心理的にも良い感じである。先週は火曜日の昼間に会社から隅田川まで行って走ったのだが、その後汗でぬれた衣類と共にランニング用の黒い手袋を家まで持って帰った。手袋はストップウォッチなどの小物と共に洗面台の脇にかげ干しをする為においた。
さて、三日後の金曜日の出勤前、この日も昼間に走れそうだとジョギング用衣類と小物一式を用意していた所、火曜日に置いた場所に手袋がない。これは木曜日の夜遅くに妻がジョギング用に使ったのかと思い、彼女に聞くと「使ってない。大体、手袋はそこにはなかったよ」とこちらも自信満々で答える。
「間違いなく火曜日の夜に、ウォッチと共に洗面台横に手袋を置いたのだがな。黒いウォッチと黒い手袋を”意識”しておいたのだから間違いない」と断言する私に対して「私は使っていないし、そこにもなかったから、会社に置き忘れたに違いない」とロジカルに反論する妻。仕方なく一旦捜索は打ち切ったものの、洗面台の横に手袋を置いた事を”確認”している私としては、「何か他の衣類に紛れたのではないか?」と妻に改めて詰め寄った。 「ありえなくはないけど、確率的にそういう状況じゃないよ 」と疑われた妻も段々不機嫌になってくるのが判る。
しかし朝の出勤前で、あまりそのことにこだわっている訳にも行かず、結局手袋を持たないまま会社に行くことに。まだ疑っている私に「会社の確率が一番高いから、見つかったらメールで教えてね。それでもしあったら今晩は私の好きな物をごちそうしてね」と妻は冷たく言い放つ。 会社に到着して、おそるおそる、着替え用においてある棚を見ると、なんと黒い手袋がそこに丸まってある。アリャーあった、良かったと思い、さっそく妻に「ありました、お騒がせしました」とメールを打ったのだった。
しかし、とすると火曜日の夜、手袋を洗面台の横に「意識」して置いたとするハッキリした記憶は、一体何だったのか? 私しゃ、段々自分が恐ろしくなってくる。
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