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2009年1月18日 (日)

ホッカイロの行方

早朝の進水式、寒風の中での式典なので、造船所が気を利かせてホッカイロを配ってくれた。普段あまりお世話にならないものだが、今冬一番の寒さに負けて、腰の後ろ辺りの下着の中に入れて暖をとる事にした。進水式の後は大分に場所を変えて、高層ホテルの最上階で祝賀の昼食会が開かれたが、早朝からの式典でトイレに行きそびれており、その後の東京へのフライトの事も考え、会の最中に用を足しておこうと思ったのであった。

さて滞りなく用を済ませ、フラッシュレバーを押し水を流してからふと振り返って見ると、便器の奥に何やらひらひらする白いプラスティックの様な固まりがあるではないか。水が流れて行く先に、大きな弁でもあるかの様に揺らめいてそれは上下している様だ。大分の水洗便所というのは、昔の五右衛門風呂の様に底に何か仕掛けでもあるのか、さすがTOTOの本拠地・九州のことだけある、などと改めて感心しつつ凝視していたのだが、どうも様子がおかしい。よくよく見ると小さい字で”低音やけどに注意”などと言う小さな字が読み取れるではないか。うーん、これはどうも先ほど腰に付けたホッカイロを、それと気づかず流した様である。

一度ナニと共に落水したホッカイロである。素直にこのまま流れて行って欲しいものと、もう一度フラッシュするものの、なにせ固い中味が入ったホッカイロ、とても吸い込み口を通りそうもなく、うらめしげに水中でいつまでも泳いでいる。どうも無理に流せば間違いなくトイレが詰まりそうだという事で、良心派の私としては、ここは意を決して便器の水の中から我が手で引っ張り出したのであった。

で、取り出したホッカイロは、すばやくトイレット・ペーパーに包み、ゴミ箱に捨てようとしたのだが、これがまだ結構な熱を発っしている上に、手近にあるトイレのごみ箱はペーパタオルで一杯で、このまま放り込んだら火事になりかねないかもしれない状態。トイレ詰まり恐怖の次にはタワーリング・インフェルノか?

しかたなくトイレの外のゴミ箱を探すが、最近はテロ対策で余分なゴミ箱もフロアーに置いていない。弱った挙句トイレットペーパーに包んだ水没ホッカイロを祝賀会の席に持ち帰り、妻に「困った」と打ち明けると「いや~だ、もう。そんなもの食事のテーブルに持って来ないでよ。早く捨てて来て。捨てた後はしっかりもう一度手も洗ってね」とこれまた、にべもない。女性はこういう時、冷静かつ冷たいものだと改めて思いつつ、踵を返して会場の外で紙が詰まっていないゴミ箱を探しに行ったのだった。おかげでパーティの料理は食いそびれるは、仕事仲間は「ご主人どうかしたの?」と訝るは、それはそれは大変な昼食であった。

ホッカイロを腰に付けたら、トイレは要注意である、と一つ賢くなったと共に、そういえば最近はどこへ行っても水洗のトイレになったので、汲み取り式のトイレに大事なものを落とす夢は見なくなったと思い出すのである。

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