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2008年12月15日 (月)

胸のバッチ

大学4年間は体育会に所属していたから、学校では学生帽、学生服着用が義務づけられていた。学生服というのは実に便利なもので、これ一着あれば登下校はもとより、冠婚葬祭・就職試験すべてオッケー! まさに万能服・ユーティリティ・プレーヤーである。この学生服のおかげで、ネクタイの結び方なぞを覚えたのは社会人になってからであった。

大学時代はまた弊衣破帽に憧れる頃でもあって、当時はアンパン型の学生帽にいろいろ手を加えたものだ。まず「つば」の部分の厚紙の芯をとってよれよれにする。これで少し貫禄が出る。次に父親のポマードを少々失敬し台所でフライパンに落とし、帽子をじんわり弱火で炒めるのである。下手にいためると、帽子がみすぼらしくなって、なにやらホームレスのおっさんが拾ってきた様な帽子になってしまう。生卵をといて一緒に炒めた方が良いとか、バターを加えると有効とか諸説が紛々、当時はネットもなく体育会風のそれらしい帽子をこしらえるのに”やっき”となって、いろいろ試行錯誤をしたものだった。甲斐あってか、コテコテになった学生帽と制服で東横線の電車に乗る時は、やっと大学生らしくなったかと少し得意気味でもあったが、今から思うと何とも単純なガキであった、と我ながらしみじみ思うのである。

まあ、そんな訳で、今でもどちらかと言うと制服が好きで、きちんとユニフォームを着て働く人の姿は格好良いと思っている。そんな私ではあるのだが、背広の胸にバッジをしている勤め人の格好だけは、どうもいただけない気分になる。背広の胸のバッチホールはもともと防寒用の襟のボタン穴だったものが、後年花をさすものになったとかで、本来はバッチなどをさす用途ではないらしい。有名な会社のバッジを胸にして人をいると 「これみよがしな!」 と思うし、そうでなくても軍隊じゃあるまい、良い年をした大人が、バッジ位の装飾物で何かしらアイデンティティが表現された様になるなよ、と思うのはへそ曲がりの面目躍如か?

会社勤めの頃、本社を離れてからも、出向や顧問などで幾つかの会社にお世話になったが、遂に背広に会社のバッジをつける事を拒否し続けて来てしまった。で、会社を変わる際に貸与されたバッチを返却する時、いつもバッチは紛失していて、私にとっては、始末書か紛失届けを出すのが会社を替わる際の恒例行事であったなどと、年末になると思い出すのである。

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