みかん On Parade
もう船会社のご本社にいるわけでなく、独立して一介の「出入り業者」の身になったが、こんな私にも昔の取引先の中には、律儀に盆暮れの品物を送って下さる処があり、嬉しいものである。大体、田舎の会社が、その地方の素朴な特産品を送って下さる事が多い。
ただ田舎の方から頂くお中元やお歳暮は、概して”かさ”が多い。Everything is bulky !である。田舎で食べるお寿司の様に「これでもか、悔しかったら食べてみい」と言っているかの様である。 以前、イモケンピを愛媛の田舎の方から頂いていたのだが、このイモケンピ、ダンボールの大きな箱一杯に、寸分の余地もなく嫌というほど詰まっていた。イモケンピin bulkである。近所や親戚にお裾分けして、我が家でも親の仇の様に、毎食後に懸命に食べたのだが、いつも食べきれずに勿体無いながらも、捨ててしまう事になっていた。食べても食べても一向に減らない、甘いあのとんがったイモケンピを見るのも一時は嫌になる位だったが、最近はこれも来なくなってしまった。そうすると人間は妙なもので、あの甘さとイモの食感が恋しくなって、スーパーでイモケンピの小袋を思わず手に取ってしまい苦笑する。
さてこれは、みかんin bulkである。やはり愛媛県の大三島産みかんを頂いたのだが、スーパーなどで売られているのと違い、粒が揃っていないが味はなかなか美味しい。ありがたいものだが、ただダンボール一箱ごと、どさっとみかんが来ると消費するのが大変である。あまり置いておくと腐ってしまうので、親戚に配った上、このところ毎日毎日せっせとみかんを食べている。それでも箱の中にみかんを沢山重ねて入れたままでいると、みかんの自重で下の方から腐ってしまうので、こうして涼しい廊下に並べて痛みを防いでいるのである。さながらマンションの我が家は、みかん屋敷になっているかの様である。
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