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2008年11月25日 (火)

下世話 (げせわ) な話

A_15

佐世保を訪れた。以前この地に来たのは45年前で、坂の多い町だという事以外は記憶もおぼろである。

今回、私の広島出張と妻の長崎出張がたまたま重なった後、ちょうど3連休に入るので、これはお互い真っ直ぐ東京に帰る手はあるまいと思っていた処、妻が旧海軍4鎮守府の内、横須賀・舞鶴・呉は行った事があるが、めったに行く機会のない佐世保にこの際行ってみたいと言う。自衛隊関係者でもないけれど、こんな旅の動機があっても良いかと思い、はるばる来たのだ。

さて連休初日、定番の九十九島巡り遊覧船を楽しんだ後、妻の行きたかった海上自衛隊佐世保資料館の立派な展示を見学、2日目は自衛艦 「おおよど」 の一般公開に行く事にした。妻は、せっかく佐世保に来たからには、海上の守りの要衝を徹底的に体験しようという心意気の様だ。

ただ今まで、各地で自衛艦の体験航海や一般公開の際に感じた事だが、当直の隊員に質問しても、満足の行く答えが返って来ない事がある。例えばフネの仕事をしていると一番燃費が気になるものだが 「機関部の偉い人」 に 「良く知らないんです」 と言われて面食らった事がある。また機関砲の砲身が熱くなるというので 「では何分位連射できるのか」 と聞くと 「うーん、それは・・・・」 など、およそ民間の工場見学などでは考えられない様な頼りない答えである。

戦時に燃費を考えては戦えないだろうし、縦割りの組織で兵器の答えもできないのかもしれない。防衛秘密の部分もあって 「なんか色んな事を聞いてくる変なヤツ」 と先方が思っているのだろうか。 かつて、アメリカで元空軍のパイロットに航空ショーに連れて行ってもらい、現役の軍用機を色々見た事があるが、その際感じた米軍の開放的な対応と、わが国の自衛隊のそれとは些か違う様である。

なので今回は、作戦を変えて技術的な質問は控え 「自衛隊での人事異動」 とか 「艦内でいやな奴と一緒になった時どうするのか」 とか 「酒が艦内で飲めないのは大変ですね」 など一般のサラリーマンが喜びそうなネタに振って幾つか質問してみた。すると答える方も一転滑らかな口調で、彼らの様々な体験などを話してくれる。こちらが聞いていない家族の話や 「内輪」 の話などをしてくれて、これはこれでなかなか面白かった。

ちょっと警戒気味の相手には、人事異動や家族の事など 「下世話」 な話から入ると話が弾んでくるのだな、と艦上で改めて感じ入ったのだった。それにしても市民との交流や、自衛隊への理解を深めてもらう事が重要なのだろう、いつもはにかんだ様にそして一生賢明答えてくれようとする艦の当直者たちへは、感謝するばかりである。

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