ベルレーヌ
雨もようの連休明けの秋の空、ベルレーヌの詩が浮かんでくる。
「秋の日のビオロンの、ため息の身に沁みて、ひたぶるにうら哀し」
などと、のっけからフランスの詩などを書くとのけぞる人が出てくると思うが、文芸的なインテリジェンスなどはハナから持ち合わせていない。実は第2次世界大戦中のDデイを描いた超大作「史上最大の作戦」から覚えたフレーズなのである。
映画の中で、ノルマンディ上陸作戦の前日、隠れ家に集まったレジスタンスの部隊に対して、連合軍が地下のラジオ放送を使って「秋の日のビオロンの・・・・」の一節を流すのだが、これが作戦開始、蜂起の暗号として使われているのである。
ジョン・ウエインやヘンリー・フォンダなど超大物フルキャスト、ケン・アナキン監督の「史上最大の作戦」は、1962年の公開時はもとより、テレビやビデオで何回(何十回かな?)と見て台詞も覚えてしまったくらいだ。史実のDデイは1944年6月なのだが、この一節は深く記憶に残っていて、なぜか秋の薄暮になると映画の一場面と共に詩が脳裏に去来する。
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