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2008年10月29日 (水)

駅弁まつり

A_7

妻が何やら重そうな買い物袋を提げて帰って来る。が、その顔は結構嬉々として見える。何かと思ったら「今日は駅弁な気分だったから、会社の帰りわざわざ東京駅に行って買って来たよ」と言う。見るといかにも彼女の好きそうな米沢の「牛肉どまん中」と私の為に高崎の「鶏めし」だ。

3年前、JR東日本の「土・日きっぷ/南東北乗り放題1万8千円」切符の旅行が面白そうという事で夫婦2人、塩釜、寒河江、米沢と廻った事があった。何の事はない、日本一マグロの水揚げが多い塩釜でマグロ寿司を食べ、次の日は寒河江でさくらんぼ祭りを見て、最後は米沢牛のステーキで〆ようという単に食欲を優先させるだけの旅の企画だった。目的を果たした最後の米沢で、お腹一杯ステーキを食べた後、山形新幹線駅で「さて、これは東京に帰って明日食べよう」と牛肉てんこ盛り「牛肉どまん中」を妻は浮き浮きと買っていた。

「鶏めし」は、かつて上越線や信越線に乗る際、普通は高崎定番「だるま弁当」、横川定番「釜飯」と決めていたものだが、さすがに毎回は飽きた時、甘辛いそぼろの「鶏めし」を買っていて好きになったのである。やはり3年ほど前、久しぶりにスキーに行った際、たまたま高崎駅で「鶏めし」を買った処、発車する間もなく「うまい、うまい」と言って私が全部食べてしまったそうで、一口味見したかった妻は怒りの為この弁当を良く覚えていたのである。

私はすっかりそんな事を忘れているのだが、いやはや女性はいろんな事を覚えているものだ。ことに食べ物の恨みは恐ろしい。でも彼女の怒りのおかげで、今日は久しぶりに「鶏めし」を味わえたわけである。これからもおいしい弁当は、妻に分けるのを忘れたふりしてさっさと平らげてしまえば、もう一度執念で妻はどこかで探してくるかも。

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