みんなまとめて面倒みたよ
ひょんな事から、妻の母親や妹達夫婦7人(+子供一人)を上海蟹やらの高級中華に招待する事になった。メニューの値段を聞いて一瞬「ウッ!」と唸るものの、こちらもジイさんの代からの江戸っ子(まあ私は江戸と言っても主に山の手の方なのだが、祖父や父は牛込や大久保に長くいたから江戸っ子でェ!と言って良いだろう)。みんな纏めて面倒みたよと、麻布十番は中華の「富麗華」に昨晩は大集合だった。
「富麗華」は、平日は企業の接待用なのかお値段も結構なもので、店内は琴や琵琶の生演奏とともに、ウエイターやウエイトレスがうやうやしくサービスにこれ努めてくれる。そしてこれが本日メダマの上海蟹。普通では蟹と云うと貴重な蟹を残さず味わおうと、口は蟹だけにあるかの様に一心不乱に身をほじるもの、でもここでは優雅に前もって各自のお皿に取り分けてサーブしてくれる。普段、皆が蟹をものも言わず食べている姿を見ると「一意専心」などと言う言葉が脳裏に浮かぶのだが、今日は上海蟹を会話と共に上品に楽しめる事ができる。
その他、酢豚もピーマンやパイナップルなどと一緒に炒めるのでなく酢豚の肉部分のみが出てくる、というのも何か高級感があってうれしい。北京ダックに海老のマヨネーズ風味、仕上げは蟹みそ入りチャーハンで大いに満足した。
で帰り際、少々酔った私達夫婦は義弟に自宅まで送ってもらおうとレストラン駐車場まで行くと、並んでいたのはベンツ始めすべて外車。「うーん、週末にここで夕食を食べるのはどういう人達かな~?」などと少しスノビッシュな気配に圧されたがものだが、私も最近ちょっと嬉しい事があって皆を招待出来たいきさつがあり、ささやかな幸福感も同時に味わった夕べであった。
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