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2008年9月 3日 (水)

文明の衝突

A_7

アメリカの政治学者、サムエル・ハンチントンの名著「文明の衝突」(原題:THE CLASH of CIVILIZATIONS and the REMAKING of WORLD ORDER)を読んでいる。
1996年に書かれたこの本は、東西冷戦の終焉と共に何が起こっているのか、何が始まるのかを考察した論文である。ソ連の崩壊によって東西の壁がなくなり、世界平和が訪れるかの様な論調が当時はしばしば見られたが、この本では世界は八大文明に分かれており (日本文明もそのうちの一つ) その文明と文明の断層(境界線)で、今後紛争が多発するであろうと予測している。

その後の10数年の世界の出来事、特に9.11事件を始めとするイスラムと西欧社会の激突、中国文明と周辺の紛争などを見ると、けだし筆者の先見の明に打たれるのである。

彼の別の著作を新書で読んでいて、大体の論旨はかねてからわかっていたので、英語のブラッシュアップの意味もこめて、今年初めから「文明の衝突」を原書で読んでいる。しかしなかなか難しい単語や、文化人類学や政治学で使われる様な表現が多くて、とても私の読解能力では歯が立たない。なので原書と一から格闘するよりは、集英社から出されている訳本を”あんちょこ”に、少しずつ読み進める事にした。

訳本は500頁の大著、原書は1日1~2頁読めたら良い、という感じで焦らず読んでいるが、気がつくとうつらうつら舟を漕いでいる状態で、なにやら大学時代の原書講読を思い出し苦笑してしまう。時々面倒になって訳本を先に読んでから原書にとりかかる処なども、学生時代となんら変わっていない。それでもなんだ、かんだで3分の2ほど読み進め、今年中に読み終えたら良いと思っている処だ。

この本を読むにつけ、わが国が注意しなければならないのは、中国の覇権主義。この勢いで中国がGDPを伸ばし、経済はもとより軍事面で拡大を続けて行く時、わが国はどういう進路を取ったらよいのだろうか。大中華文明圏に巻き込まれず、八大文明の一つ、誇るべき日本文明を堅持するためには、いかに処すべきか、いろいろ本を読みながら考えるのである。中華文明は、中華料理だけで充分なのだが・・・・・・。

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