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2008年9月 9日 (火)

クルージング2008

ベルリッツ社のCRUISING & CRUISING SHIPS 2008を読む。数ヶ月前に購入していたのだが、まもなく2009年版が出るそうであわてて旧年版を読む事にしたもの。日本の雑誌”クルーズ”にも執筆していたダグラス・ワードと言うイギリスのクルーズ評論家の本で、クルーズ年鑑の部と、クルーズ船の格付けをしているレーティングの部の2部構成となっている。

クルーズ船のレーティングは1980年以来続けているそうで、彼と5人の評価員のレポートから世界中の主要クルーズ船約300隻の格付けがこの本に記載されている。チェック項目は船体、内装、食事、サービス、エンターテイメント、アクティビティなどの20項目から成っている。

これによると、大型船の最高はQUEEN MARYⅡの1712(5つ星)小型船ではEUROPAの1860点(5つ星)が最高。飛鳥Ⅱ、にっぽん丸、パシフィックビーナスの日本船3船と、ちなみに私が乗船した外国船"PRIDE OF AMERICA" "STAR VIRGO" "CELEBRITY MERCURY"3船のレーティングは以下の通り。

評価項目配点飛鳥Ⅱにっぽん丸ぱしびP/o AmericaS VirgoC Mercury
船体設備     500427348387406421416
内装・部屋・家具200160135145149156170
食事400341287309248293292
サービス400337289316233284313
エンタテイメント100836276786676
アクティビティ400337269309276302312
合計       2000168513901542139015221579
総合評価  4+3+43+44+

これを見ると、なるほどと納得する部分もあるが、日本船の点数は??という部分もある。特に食事の項目は一般的に言われている日本船3隻の順とまったく逆なのが面白い。

飛鳥Ⅱの点数に近い外国船はというとQM2の1688、CELEBRITY SUMMITの1661、中型船最高得点CRYSTAL SERENITYの1702あたり。評価員が日本人ではないとすると、クリスタルクルーズ2船と飛鳥Ⅱの得点が、食事も含め各項目でほとんど同一点である事からクリスタルクルーズの高得点に飛鳥Ⅱが影響されていると考えたら判り易い。

などとひいきの船や、今まで乗船した船、これから乗船する船などを比較検討してみるのも、クルーズの楽しみの一つだろう。それにしても掲載された船以外にも、世界にはまだ多数のクルーズ船がある。世界の景気が曲がり角を迎えている中、新造船も参入してますます競争が激化するクルーズは、利用者から見ると楽しみな世界である。
A_9

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