電車の運転
昨日は、寝る前から急に腹具合が悪くなって、夜中に何度もトイレに駆け込むはめに。昨朝からなんとなく腹が下り気味のところ、夜は肉好きの妻に付き合って焼肉などを食べたのが悪かったか、はたまたその後に氷などを食べたのが悪かったか。8月に入って私には珍しく忙しい日が続き時間に追われていたし、このところ急に涼しくなったりで体も疲れていたのだろう。今日は思い切って休む事にした。
幸い、朝一番で近所の医院に行って薬をもらったのが効いて、昼前にはお腹の調子も戻った様だ。しかし、今日はあまり運動もできず、酒も禁酒なので、本をゆっくり読む事にする。最近は家でも何気なくパソコンに向かう時間が増え、映画のDVDを見たり読書をゆっくりしたりする時間が減っている様だ。以前に読もうと思っていた新書などを持ち出してぱらぱらと読んでみる。
これは「電車の運転」中公新書の新刊だが、これが結構おもしろい。旧国鉄時代から山陽本線を中心に永年列車を運転をしてきた人が書いた本で、列車の運転に伴うハード、ソフトの両面を多角的に、また元本職でなくてはわからない事柄を具体的に数多く列記している。50年来の鉄道ファンで断片的にはいろいろな知識を持っていると思っている私だが、この本を読んで見ると、自分が雑誌で読んだり聞きかじった知識が、実は奥深い背景があったりして改めて愁眉を開かれる箇所が多々ある。
電車のノッチって何気なく見ていたけど、1ノッチでも5ノッチでも加速には関係なくスピードの上限だけの差、速度指令機だった、とかダイヤはその電車の能力のほぼマックスに近いところで設定されているので、遅れた場合ダイヤ通りに遅れをとり戻すのは運転士の技量だけではかなり難しい、それでも運転士がどこで数秒の余裕を稼ぎ出すかなど「ハハーん!」と唸る記述が多々ある。
「電車でGO」では停車位置が正しければ満点を貰えても、実際にはホームに入ってからブレーキハンドルを緩めたり、強く引いたりするのは舟漕ぎブレーキと言って感心できないと言う。乗客の多さ、その車両固有の癖や天候などを考えながら、目標を自分で定めておいて始めは緩く、ブレーキが利き始めたら一気に強いブレーキを、最後は緩めブレーキで停車位置目標にぴたりと止めるのが職人、だそうである。
昔の貨物列車は、ブレーキの構造が単純でエアー漏れも多く、停車位置の誤差許容範囲は30米だったなどという話を読むと、昨秋、碓井峠鉄道文化村で教習をうけたEF63の元機関士の「ブレーキは牽引する後部車両の重さを感じて腰でかけるのだ」という話の下りを意味ぢくも思いだす。
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