幸福な時
甲子園は暑かった。慶応高校の試合は2回先発の田村が松商学園に1点を取られ、その裏の反撃ではスクイズを失敗するなど、今春のセンバツの悪夢(相手のスミ1に対し後一歩攻めきれず残塁の山を築き、最後は1-0で負け)が一時は脳裏をよぎった。
が昨日は2死から打線が良くつながり2回に4点、3回・4回と1点づつ加点、9回の敵反撃を交わしてまず1回戦を勝ち抜いた。スタンドを埋めた大応援団も、暑さにもかかわらず熱心な応援を続け、46年ぶりの夏の甲子園は大いに盛り上がっていた。私自身、甲子園で塾歌を歌えるのは、3年前のセンバツの対関西高戦以来。神宮球場ともまた趣が違って、勝った後の校歌斉唱はなんとも気持ち良いものである。
近くに座っていた老OBが「もうこれでいつ死んでも良い」と喜んでいたが、老若男女、応援席のどの顔も幸せそうに輝いて見えた。
それにつけても、普通お金が自由になる様な時には時間がなく、時間がある時にはお金がなかったりする事が多い。また体の元気な時は大体仕事が詰まっていたり、会社が大変であったり、さらには海外に居たりなどと、さまざまな事情で念願の行事に参加できない事がままあるものだ。
老OBではないが、46年ぶりと言うお金を出しても決して買えない甲子園出場のその夏に、元気ではるばる甲子園まで応援に来れると言う事、時間的にも金銭的にも都合がつけられるという事は、誠に幸せなものだとしみじみ感じるのである。
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