2つの職場
現在、私はサラリーマンでなく「いつもにこにこ青色申告」の自営業で、コンサル業をしながら複数のお客様から報酬を頂いている。銀行に勤めている妻に言わせると「ゆるい」仕事振りらしいが、自分でもそう思うから仕方ない。でもこの第2の人生でも何とか食べられているのだから、お天道様に感謝しなければならないと思うこの頃である。
そんなゆるい仕事でも、複数の事務所に出かけていって業務を手伝うということは、思っていた以上に大変であると感じる事もある。それは業務の内容より、それぞれの事業所が全くの関連を持っていないので、時間をきっちり区切ってその間だけ働くというやり方が、なかなか職場の雰囲気に馴染まない事による。それぞれの場所でその都合によって急に会議が開催されたり、夕方になって作業が割り振られたり、飲みにケーションが始まったりするのだが、欧米の様に「時間ですからハイさよなら」と言う訳には行かない。「週何時間のコンサル業務をする」と言う契約をしていても、時間が経過して帰り際になると、何か後ろ髪を引かれる様な、本当の核心の部分はこれから始まるのではないか、と言う気になってしまう。
などと考えている内、子供を育てながら勤める母親というのは、この何倍も大変な思いをしているのだという事に気付く。会社の業務や忙しさにはお構いなしに、子供は急に病気になったり怪我をしたりする。逆に子供との約束があっても、職場で急にはずせない仕事が舞い込んで気が気でない場面も多々あろう。まったく関連性のない2つの事を日々こなしていく大変さというのは、専業サラリーマンには想像がつかない気遣いが必要で、ストレスがかかる事は想像するに難くない。
今まで当たり前の様に一つの会社でサラリーマンをしていた身であったが、掛け持ち業務をしだすと今まで見えてこなかった働く母親と子育てなどと言う面も考える様になる。「母は強し」だろうが、日本の会社の働き方を少し変えないと、子供を育てながら働く女性は増えてこないのかもしれない。
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