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2008年6月16日 (月)

青春の芳香

A_4

初恋の味と言えばカルピスである。では青春の匂いは何かと言えば「サロメチール」である。

とにかく中学、高校、大学と、練習で疲労したらそこにサロメチールを塗るのがお約束であった。授業が終わりカビの匂いのする部室に着替えに入るとサロメチールの匂いが鼻をつく。競技場のロッカールームでも、試合会場でもサロメチールの匂いが漂い、この匂いと共に我々仲間は青春を過ごした様なものだ。

考えてみるとあの匂いの成分そのものには、痛みをとったり筋肉をほぐしたりの効果はないはずだ。が、あの独特の刺激臭をかぎながら薬を痛い箇所に丹念に塗り込み、マッサージをするうち何やら調子が良くなってくる気がしてくるから不思議なものである。同じ様な成分と匂いで「ラブ」という外用薬もあった。「こする」という意味だが、人によりサロメチールよりラブを塗るとより一層マッサージの効果が増した気がするという者もいた。

もっと痛い箇所や腱鞘炎には「タプソール」。こちらは強烈な刺激がして、塗った場所が赤くなって熱~くなってくる。塗りすぎたり、塗ったまま入浴するとエライ事になるので要注意だが、タプソールを塗ってマッサージをして貰うとその熱さに怪我の痛みを一瞬忘れてしまう。

今でも各地のマラソン大会などに出た際、ロッカールームでこれら塗り薬の匂いが漂ってくると、それだけでアドレナリンが分泌され戦闘モードがオンになる。若い時に脳に記憶された「匂い」というのは、懐かしいだけでなく潜在意識や戦闘意識に呼びかける何らかの効果がある様だ。

私にとってサロメチールの匂いは青春を呼び起こしてくれる無害なドーピングなのである。


Bulkcarrier 2008-06-17 00:28:39
ぽんぽこりんさん、

藤原さんの掲示板で、お名前とご意見拝読しています。ブログもいつもきれいで感心してます。私は今仕事も閑になりましたので、毎日何か面白い事がないか、と町を歩きながら考えておりますが、夕食を食べると半分くらいアイデアが消えてしまい困っています。

航空関係の面白いお話をまた聞かせて下さい。

ぽんぽこりん 2008-06-16 22:54:41
こんばんは

人間の記憶っておもしろいところで結びつくものだなーと今回のお話をよんで感じました。
確かに、昔印象に残っている事って、それが匂いであったり味であったりしても何かのきっかけで一連の記憶が蘇るものですよね。
何だか懐かしい思い出という感じがしてほのぼのしてしまいました。
ありがとうございました。

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