誠に先輩は偉い
かなり前になるが、あるスポーツ専門雑誌の対談記事で、映画監督の篠田正浩氏が「撮影現場へ行くと、監督などと言われて偉そうにしてるが、早稲田の競走部の先輩の前に行くと、『君が篠田君か』などと言われて小さくなっているんですよ、先輩にはいつまでたっても顔があがらない」という趣旨の記事があった。
先日ある式典に関する打ち合わせで、大事な顧客の部長に一仕事を頼もうかという段になり、その部長には手間や時間をかけてもらう事になるが大丈夫かと私が元部下に質問すると「大丈夫ですよ、私が早稲田のラグビー部で4年の時に、彼は明治のラグビー部の下級生でしたからね、何でも言う事聞くんです」と言う。
私自身も、会社が合併して相手方のオフィスに緊張して出社した初日の朝、相手方の会社に在籍しているがそれまで知らなかった競走部の大先輩から「会社の陸上部員をすぐ紹介してやるから昼飯を開けてろ」と言う電話。誠に運動部の先輩と言うのは、お互いどういう立場であろうと偉いし、ありがたいものである。
私自身は大学4年間は練習についていくのが精一杯、いつも辞めたいと思っていた程のヘボである。今でも「もう走れません」と先輩に泣きつく悪夢をみる程であるが、学校の伝統のおかげで大きな試合にも出させてもらった事もあり、今となってはありがたい経験をさせてもらったという良き思いで一杯である。後輩の試合などを観戦に行くと、下積みの選手でも大学の4年間を運動に打ち込んでみなさい、必ず誰かがどこかで見ていて、部の生活で得たものがその後の人生にどこかでプラスになるよ、と心の中でひそかにつぶやくのである。
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