球ぎわ
東京六大学野球春のリーグ戦も第5週を過ぎた。当初予想された様に、ここまで早稲田の力がやや優って6戦全勝勝ち点3でリーグ戦優勝へリードしている。一方好素材が集まっているものの未経験投手陣が心配された明治が、これまでリーグ戦に出ていなかった4年生投手2人の踏ん張りで2位、以下3位の慶応まで優勝の可能性を残し今週末の早明戦で勝った方が優勝に大きく近づく。
今後の展開について見ると、立教ー明治のカードが1勝1負1分で雨天の為次週以降に順延した事もあってまだまだわからない状況。しかし投手力、特にプレートさばきの差で早稲田がこの3校の中で優勝に近いのではないかと私は思っている。
大学生は4年間で大きく伸びる選手もおり、その成長を見るのがリーグ戦観戦の楽しみの一つでもあるが、総じて甲子園で勝ち進んだ投手や、下級生からリーグ戦を多く経験した投手は球速表示がそれほどでなくともやはりうまいと感じる。いわゆる「球ぎわ」という紙一重の差でピンチを凌げる場面が多いのではないか。
明治・立教の3回戦で明治の投手は3四球を立教に与え満塁にした後、ピッチャーゴロ処理を暴投して負けたとか。実際にその場面を見たわけでないが、塁が詰まっている時にピッチャーゴロやライナーがくるとピッチャーは「しめた」という気持ちと次を焦る気持ちでしばしばとんでもない失策をする事がある。そういった時、場数を踏んだ選手はやはり一息違って落ち着いて〆る場合が多い。
今週末の早明戦は、多くの大舞台を経験したハンカチ斉藤と早稲田投手陣が、明治の投手陣より一日の長があるか、と思っているのだが。ただそれだけでないのも野球の面白さ、かつて江川法政に立ち向かった島岡明治の気迫を明治ナインに期待したい。
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