アジアの息吹
ひさしぶりにシンガポールに出張した。1年半ぶりだがこの間にもこの国は大きく変っている。東京で言えば新宿にあたるマリナ地区の宿からジョギングしようといつもの川べりに出ると、コースは再整備の為全部通行止め。川の出口にダムが出来ていて、川の水を将来は飲料水に使用するとか。川べりには大きな観覧車が出来て、カジノの計画があると謂う。ハンディな都市国家なので進歩と変化のスピードがとても早い。
初めてシンガポールに来た15年前に、いろいろな面で早晩日本はこの国に遅れをとるなと感じたが、やはり予想通り今は総じて日本の相当先を行っている、と感じる。
アジアの息吹を感じると、日本は20歳代、30歳代が安心して働け、子育てをできる環境を真剣に整備しないと、20 年後はもうないな、とつくづく思うのである。道路を作る予算は、教育や子育て支援に使い、老人ではなく若者に厚い政策をする必要がある。その為には若者よ、本を読みなさい、(嘘を沢山書いてあるが)新聞を読みなさい、選挙に行きなさい。若者の投票率が上がれば、この国が既得権益をもっている人たちのくびきから少しは自由になるだろう。
いつも感心する効率的なチャンギ・エアポートから、成田の短い方の滑走路に着陸し、曲がりくねった情けない誘導路をタクシーイングする時、この国の未来は本当に大丈夫かと憂慮してしまう。
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