お腹が痛い
しゃぼん玉ホリデー」の様な笑える番組をまた見たいと言ったら、妻が「クレージーキャッツ・メモリアル」なるDVDをネットで探してきてくれて先日届いた。DVD4枚組みの堂々のセット。1960年代前半テレビ放映された「大人の漫画」「しゃぼん玉ホリデー」などの残存フィルムの焼き直しで、映像・音声とも荒れているが、いやはや懐かしく面白い。
布施あきらが熱唱してファンが「布施さーん」と絶叫していると、突如、植木等が軍隊の迷彩服で登場。その瞬間見ている方も例のギャグの予感で笑い始めてしまう。「布施~、ふせ~、伏せ~伏せ~・・・・・うん?・・・お呼びでない?、こらまた失礼しました」。出演者も可笑しさを我慢して噴き出しそうになっているのがまた笑える。
昭和37年だっただろうか、視聴覚教育なるものが導入され、小学校の各クラスにテレビ受像機が置かれた。週に2~3時間、NHK教育テレビで社会や理科の教材番組を学習するのだが、当時、ませ餓鬼ですでにスーダラ節が大好きだった私は、昼休み時間中の「大人の漫画」だけは見せて欲しいと担任に懇願したのだった。とても話のわかる先生でこの提案はすんなりOK、全校で私達のクラスだけが「大人の漫画」を毎日楽しんでいた。毎回5分のコント仕立て、主に時事ネタを生で放送するのだが、今となっては内容のかけらすら忘れてしまっていた。
今回、40数年ぶりに「大人の漫画」を見て、懐かしさとともに5分間と云う一つの時事ネタとしては結構長いコマ、生放送で纏まった風刺を毎日毎日供給するのは至難だったろう、とあらためて驚嘆する。生なのでシーンが変る毎、クレージー7人の内何人かは裏で着替えをしているわけで、着替えもそこそこに慌ただしく新しい場面にメンバーが登場して来るは大変な作業だっであろう事は想像に難くない。
このDVDにはその他にクレージーのバンド演奏なども多々収録されており、植木の歌唱力はじめ音楽的に極めてレベルが高いものがこのグループのベースにあった事がわかる。すでにメンバー7人の中、リーダーのハナ肇、植木等などが他界しており、司会の高橋圭三や、後に都知事になる青島幸雄など幽明を境にした人達も多数出演しているのが貴重だ。
今回気づいた「大人の漫画」のメインスポンサーは「日本理研ゴム」、現在のコンドームトップメーカーの前身である。「提供は日本理研ゴム」とクレージーの面々が叫ぶのを、何もわからない子供たちクラス50人全員で楽しんでいたのである。
夕べはセット4本のうち一挙に3本を鑑賞、笑いすぎて今朝はお腹が痛い。
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