トップページ | 他力本願 »

2008年2月21日 (木)

一陽来復

A

最近は閑職の身になって夕方5時過ぎにはオフィスを出られる。この時季ビルの外に出ると、陽が段々長くなっていくのが感じられ得をした気分になる。春分の日までちょうどあと一月あまり、日中の長さは秋で云えば10月の半ば位になるのだろうか。まだ続く寒さの中にも梅の花のニュースなどを聞くと心もなごんでくる。やがて沈丁花の妖しい香りが道端から漂って来る頃には、道行く人々のコートの襟もゆるんでくるだろう。

しばらくするとセンバツの便りが聞かれる様になり球春が到来する。今年は母校の一環教育の中にある高校が3年振りに甲子園に出場する事になり、今からセンバツを楽しみにしている。3年前はベスト8まで勝ち進んだが、今回は投手力も充実して更に上を狙えるのではないかとのメディアの予想である。できれば甲子園まで応援に行きたいものだと予定表を繰っている。

やがて4月になり東京六大学野球のリーグ戦が始まると、春も本格的になってくる。子供の頃から神宮球場に通い続けてかれこれ半世紀近く学生の野球を見ているので、神宮のスタンドは私にとって居心地の良い古巣の様なものである。そこはまた春と秋、季節の移ろいを感じる場所にもなっている。徐々に銀杏が色づく秋のシーズンは、たそがれる神宮の杜は感傷的な雰囲気に包まれるし、夏に向かい降り注ぐ日差しの中の春季リーグ戦は、球場全体が選手や懸命に声援を送る応援団の躍動に満たされる。

自分の子供の世代より若くなってしまった大学生たち。今年はどんな子が入ってくるのだろうか、上級生になって伸びたのは誰だろう、等といろいろ想像を廻らしながら春の一日、陽光の下スタンドの一画に佇むのは幸福を感じる一時である。

例年になく寒いと言われるこの冬、あと少しの辛抱で春が来る。応援団の大太鼓と校歌が甲子園に、神宮の杜にこだまするのを待つ今日この頃である。

トップページ | 他力本願 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トップページ | 他力本願 »

2019年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ