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2008年2月26日 (火)

時代閉塞

メディアや評論家が、「この閉塞の時代に」と言う表現をする。なにか現在が行き詰まった時代で、少し先が暗く閉ざされているかの様に良く使われる。

でも40年前、全共闘の学生達もヘルメットと覆面の下から「この閉塞の時代を正に打破しなければならない~」と絶叫していたものだ。
石川啄木は、明治43年に「時代閉塞の状況」という評論を出していたし、昭和初期の青年将校も時代閉塞を打ち破る為に2・26事件などを起こしたのではなかったか。おそらく西欧の近代社会では多くの学者や政治家が、これに類した言葉を長きに亘って使ってきたのではないかと思う。

という事は、少なくとも市民社会なるものが成立してこの方、閉塞していない時代などあったのだろうか、と言う疑問が湧く。

現代に入ってから「閉塞」していなかった時期と言えば、多分戦争中と戦後の復興期初期(昭和30年代)位ではなかろうか。戦火に追われた日々、食うや食わずの戦後、朝鮮戦争からオリンピックを前にあちこちで突貫工事が始まり高度成長の始まりを感じた日々。そんな時代は「閉塞の時代」などと言っていられなかったと思う。

してみると「閉塞の時代」等と言う枕言葉は、社会が成熟してどちらかと云えば皆そこそこやっていける時代だからこそ語られる幸せな表現かもしれない。

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