2019年1月17日 (木)

認知症予防の新・生活習慣

朝、いつものように勤めに出る準備をしていると、かたわらで新聞を読んでいた妻がニヤニヤしながら紙面を指さしている。見ると週刊文春の広告が紙面下部に大きく掲載されており、その中の「認知症予防の新・生活習慣12」という特集の見出しを読めという事らしい。どれどれと活字を追ってみると認知症予防には「運動:チームスポーツに挑戦、社交ダンス、エスカレーター断ち、食事:柑橘類は毎日摂取、カレー、乳製品、大豆・発酵食品 医療:早めに補聴器、3カ月に一度は歯医者」とある。生活習慣12のうち広告の見出しには10項目しかないが、この特集はなにを書いているのかの紙面をみれば大体の見当はつく。


さて船上で優雅に踊ってみたい、という事で妻と二人で習い始めた社交ダンスも、ワールドクルーズが終わってしまうと次は何を励みにしたらよいのか、ちょっと目標喪失のような状態である。このままレッスンを続けようかと逡巡しているところなのだが、妻は社交ダンスが認知症に良い、と云う見出しを私に見せて、このままレッスンに引き留めておこうと云う魂胆だろう。まあ、しょせん週刊誌の記事だからそれなりの内容であろうが、たしかに社交ダンスを習ってみると、予想以上に體育會系で今まで意識した事もないような筋肉や神経を駆使しなければならないから、ボケ防止には効果的だろうと想像出来る。


同様に新しい事を、頭で理解しつつ筋肉や神経を使って実践していくこと、例えば楽器の演奏なども認知症予防には効果があるだろう。などと考えながら、取敢えず週刊誌の見出し10項目のうち自分は何をやっているのか数えてみると、まずチームスポーツはやっていないが、エスカレーター断ちは実践中である。これは60歳代後半になって、筋肉量が減っている事を実感し、通勤時の地下鉄は階段を二段飛びで上る事にしたからである。と云っても最近の都内の地下鉄はかなり深い駅もあって、長い階段を見上げてうんざりする事もあるが、そのような階段は途中で2段飛びをやめ各段をコツコツ上がるのである。


食べ物の項目にいくと柑橘類こそ毎日意識して食べはしないが、果物は毎日必ず何かしらとっているし、カレーも週に一度は昼食に食べる。乳製品と云えばヨーグルトは毎日食べ、みそ汁や納豆もほぼ毎日である。補聴器はまだご厄介にはなってないが、歯医者には三カ月に一度定期検診に通い歯周病はゼロだ。と数えると、週刊誌が謳うボケ防止に役立つことはすでにほぼ実践しているようだ。週刊誌の広告を前にそれを自慢気に妻に話すと、「ボケ防止のためにはますます張り切って取り組まないとね」と社交ダンスレッスンの継続を仄めかされたのであった。

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2019年1月12日 (土)

にっぽん丸のグアム事故

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2008年正月乗船した「にっぽん丸グアム・サイパンクルーズ」 アプラ港着桟中、今回衝突したと思われる対岸桟橋を船尾からのぞむ (画面左に見えるのは飛鳥Ⅱの船首)

商船三井客船(MOPAS)の「にっぽん丸」(22,000トン)が、昨12月30日夜「ニューイヤー グアム・サイパンクルーズ」でグアム・アプラ港を出港する際、操船を誤って対岸の米軍岸壁に衝突し、岸壁に300万ドルと云われる損害を与えたと報道されている。この事故で本船の船尾右舷下部にも大破孔が生じ、堪航性の維持が困難なため現地で修理が必要になってクルーズは中止、乗客はMOPAS手配のチャーター機などで帰国したそうだ。不幸中の幸いは乗客・乗員に死傷者がなかった事だった。事故後に船長のアルコール検査を行ったところ、船員法に基づく安全基準を超える濃度が検知されて問題になっているところである。


私が初めてクルーズ船に乗ったのが20年前、MOPASがかって運航していた「ふじ丸」で、以来同社の「にっぽん丸」にもたびたび乗船してきたので、他人ごととは思えない事故である。これまでも内外のクルーズ船に乗って狭水道や難しい場所にある岸壁に行き、そのたびに各船長の操船ぶりに拍手を送ってきたのだが、今回はどうしたことだろうか。クルーズ船は、離着岸の際に船長が自ら船橋ウイングのジョイスティックで操船するので、もし本当に「にっぽん丸」の船長が当時酩酊して操船を誤ったのならばこれは大問題である。後進離岸で行き足がつき過ぎたという噂もあるが、ただ船長の指揮下とはいえ、パイロットが乗船してタグが本船をアシストしている状況で、なぜ対岸の岸壁に衝突したのか、事故の解明にはまだ確認しなければならない点が多い。


私は永らく海運に携わって貨物船の海難事故に幾度となく関わってきたが、ニュースを聞いて客船ではこういう場合にどういう事故処理が行われるのかにわかに気になった。ということで、まず「にっぽん丸」の旅客運送約款を読んでみると、その第6条に「天災・火災・海難・本船の故障その他やむを得ない事由が発生した場合には、予定の航海の中止、短縮の措置をとる事がある」とある。また第13条で「前条に基づき航海を中止・変更などの措置によって生じた損害はその賠償する責めに負わず」とされ、第16条で「航海を中止した時は、既航海の部分は徴収し、未達の分は払い戻す」としている。


海難事故を起こした場合にはそれまでの運賃は頂きますが、その後は知りません、自力でなんとかして下さいというのが「建て前」になっているようだ。他の日本船2隻「飛鳥Ⅱ」や「ぱしふぃっく・びいなす」の約款を見ても内容は同じで、「航海過失は免責である」というヘーグルールなどに代表される海運の伝統に根ざした運送約款だと理解できる。ただ事故が船長の飲酒による過失によるものだと認定され、乗客が損害賠償を申し立てた際に、「航海過失の免責」を盾に約款通りの対応をMOPASがとれるものだろうか。この点を知人の海運に関わる法律家に意見を聞いたところ、「それは程度問題・ケースによる、ただし約款の準拠法が日本法なので、日本の法廷ならば損害賠償が認められる事はありうる」との事。


一方この事故で蒙ったMOPASの損害については、船体の破孔は船体保険で、300万ドルとされる岸壁の損傷はPI保険(船主責任保険)でカバーされるであろう。乗客に関する保険としてかけている船客傷害賠償保険は、旅客の死亡・障害・疾病などで賠償責任を負った際の保険のため、今回は適用されるのだろうか?特約がない限り、帰りのチャーター機の費用などはMOPASの持ち出しになるであろうが、その他、本クルーズ後予定されていた数航海のクルーズが中止せざるを得なくなった期待利益に関する保険や、オフハイヤー保険(船舶の休航に伴う損害をカバーする保険)のような保険をMOPASがかけていたのかはわからない。


事故当初MOPASは約款に基づき、事故までの運賃は徴収、事故以後のものは返金するとしていたが、その後対応を変えクルーズ代金全額返戻するとしたそうだ。クルーズ代金全額を返金し、乗客の帰国費用まで商船三井客船が支払った場合、かなりの金額をMOPASは自腹で支出したのであろう。ネットであっという間に事故の対応が拡散する時代、これからも日本で客船ビジネスを続けていくために「約款にない道義上の責任」をとったものと思われる。あるいは飲酒上での操船となれば、「航海過失免責」とも主張し難い事を考えたのかもしれない。


戦後、航空機時代が来て、郵船が客船の運航から遠ざかっていた時にも、細々ではあるが南米移民船以来、途切れずに客船事業を続けてきた商船三井である。正月の繁忙期に即座に大型機をチャーターし、代金全額を払い戻した事も彼らの矜持なのだろう。今回の事故を契機に副船長を配置するなどMOPASは体制をたてなおし、これからは安全なクルーズ船事業を提供して欲しいものだ。

日本のクルーズ船は離着岸の際、船長自らウイングの操舵スティックで操船する
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2019年1月 9日 (水)

切腹最中

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新橋で大正初めから営業している新正堂の名物「切腹最中」を、さる新年会のみやげにもらった。以前にも新橋近辺のマンションに住む友人からいただいたことがあり、この界隈ではけっこう人気の和菓子のようだ。菓子の名前として「切腹」と云うのもちょっと変だが、そもそも新正堂のあるあたりは元禄時代、田村右京太夫の屋敷だった場所で、殿中で刃傷沙汰をおこした浅野内匠頭がここで切腹させられたので、それに因んで命名された菓子だそうだ。
「12月14日 赤穂浪士の討ち入り(2018年12月14日)」


「…皆様の口の端に上ればという思いを込めて、最中にたっぷりの餡を込めて切腹させてみました」と同封の「切腹最中のしおり」にある如く、包装箱をあけると小さめな皮から溢れんばかりの餡がみえる。最中のお腹を切り裂いたかのように餡子が詰め込まれているその形状と、浅野内匠頭が切腹した場所であることをかけたあたり、江戸っ子のしゃれっ気たっぷりの菓子で、なかなかのアイデア商品だと云えよう。一口食べると最中の皮はさっくりで求肥を包む餡子は新鮮、腹切りと云うネーミングとは思えぬ上品な味が良い。洒落の判る相手なら、何か失敗した折にお詫びの印で切腹最中を持参するのも面白い。


さて、しおりに「本品が話しの花を咲かせるよすがともなればとと心を込めておつくりしております」とある通り、もらった最中をつまみながらあらためて忠臣蔵の事を思い出す。そういえば今読んでいる百田尚樹氏による話題書「日本国紀」の「赤穂事件」の項目には、江戸時代に江戸城での刃傷事件は七回あり、内匠頭が切腹というのは当然の処置だったとある。内匠頭が刃傷沙汰をおこした理由は「いじめ説」「怨恨説」など様々あるが、単に「精神錯乱」だったのでは、というのが百田説で面白い。彼の云う「錯乱」がなければこの切腹最中もなかったのかと歴史の綾の面白さを感じつつ一挙に二つ食べてしまった。

2019年1月 6日 (日)

JTB2019年サン・プリンセス世界一周と飛鳥Ⅱ2020年世界一周クルーズ

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昨12月なかば、飛鳥Ⅱが2020年春から103日間のワールドクルーズを行うことを発表した。飛鳥Ⅱによる世界を一周するクルーズは私達が乗船した2018年以来2年ぶりである。この2018年の飛鳥Ⅱワールドクルーズは、アデン湾で海上自衛隊”せとぎり”の護衛を受け、初めて念願のスエズ運河を通行し、地中海から北米・南米を廻った素晴らしい旅であった。ただその前に夢は何度も、と云うことで、私たちは今年2019年に催行される”サン・プリンセス”世界一周チャータークルーズも、一昨年のJTB の説明会場で勢いで申し込んであったのである。こちら”サン・プリンセス”の世界一周チャータークルーズは、ドバイやエーゲ海のドブロクニク(クロアチア)、ベニス、バーリ(共にイタリア)、さらにはカリブ海でオーチョ・リオス(ジャマイカ)など、これまで我々が飛鳥Ⅱで経験した港と違う場所に寄るのも魅力的に思えたのだ。


ではあるものの、やはり友人の会社の手伝いとはいえ、毎年のように仕事をほっぽり出して3ヶ月も家を空けるのも、ちょっと?という気がしないでもない。ごく普通の勤め人だった我々夫婦には、まず先立つ物の問題もある。妻はなによりも”サン・プリンセス”の洗濯場の問題が気になってしょうがないと言っている。というのも我々二人は船内でもジョギングをするため、大汗かいたウエアを毎日洗濯する必要がある。飛鳥Ⅱの場合は各フロアの洗濯場に洗濯機が6台と乾燥機が8台あって、いつでも利用できるが、それでも寄港日の昼間や深夜を除き常時フル稼働であった。これに対してサンプリンセスは、各フロアーに洗濯機と乾燥機が各2台しかないそうで、それも有料のものである。600人から700人の乗客でもいつも満杯だった飛鳥Ⅱの洗濯に対し、2000人の乗客となると毎日のように下着からトレイニングウェアまで船の有料ランドリーに出す事必定で、妻はこれが何とも気が重いらしい。女性の視点は、男とまた違うのである。


その他アルコールの船内持ち込みができないとか風呂がない、ウオシュレットがないなどという不便も考えて、残念ながらキャンセル料のかかる直前の11月に”サン・プリンセス”をキャンセルしたところへ、飛鳥Ⅱ2020年世界一周クルーズの発表である。今回発表された旅程を見るとこちらもインドのゴア、前回は荒天のため抜港されたミコノス(ギリシャ)、パルマ(マヨルカ島)など魅力的な寄港地が多い。私はかつて仕事で関わった鉄鉱石輸出で賑わった旧ポルトガル領のゴア(インド)に興味があるが、妻はリボルノ(イタリア)からフィレンツエやベニスにランド・ツアーをしたい、はたまた今回はマチュピチュにも行ってみたいなどと、パンフレットを前に夢を膨らますのである。それにしても、飛鳥Ⅱの今回発表された価格は、一段と高いのが気に懸かる。硫黄酸化物の規制で2020年から高価なバンカー(燃料)油を炊く必要がある事や、クルーの人件費が上がっている事などを考えても、2018年に比べて10%~20%の値上がりは懐具合に大きく響く気がする。


しかし先の飛鳥Ⅱワールドクルーズから帰国した後、思わぬ病気で入院・手術や治療を経験してみると、元気なうち、身体が動かせるうち、自由が効くうちに出来ることは大いにしておくべし、と云う思いも一段と強くなった。また年齢的に不自由なく旅行などができるのは男性は80歳台前半位まで等という統計を聞くと、心置きなく遊べるのもあと10数年で、そんな時間はあっという間なのかもしれない。若い頃と違ってユースホステルや山小屋泊まりというわけにも行かず、ちょとした海外旅行をすると結構高いものになるから、いろいろ総合すると飛鳥Ⅱのロングクルーズも決してそう高くはないなどと自己の考えを肯定をしてみたりする。毎日の海上生活を楽しみつつ、朝目が覚めると知らない国、美しい港にいるという海外のロングクルーズの魅力はやはり捨てがたいものだ。飛鳥Ⅱの2020年世界一周クルーズを前に、思い切ってまた申し込んでみるかと逡巡しつつ、そうなると遊ぶために、まだ暫く働かなくてはいけないのか、などと悩む新春である。

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僚船サファイヤ・プリンセスのコインランドリー(2009年)

2019年1月 2日 (水)

沖縄旅行・にぎわう沖縄の本質

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暮れから正月にかけて沖縄に行ってきた。毎年親族一族の誰かが2月末~3月に行われる東京マラソンの抽選に当たるので、その走りこみ練習を兼ねて正月は南の地方に合宿兼観光旅行を恒例にしているのである。これまでにも宮崎や石垣島、長崎、伊豆大島などで正月を過ごし、昨年はしまなみ街道の今治で元旦を迎えたが、今年は東京マラソンに出る義弟の走力強化の一環として皆での沖縄合宿である。


目的の走る事は”それなり”にこなしつつ、合宿ではご当地を観光して廻ったり、旨いものを食べるのが大きな楽しみだ。という事でレンタカーで島内を廻ってみると、沖縄の道は広く、街道沿いには大きなショッピングモールがあちこちにあって、なんだかハワイやグアムにいるような気がしてくる。驚いたのは大晦日でも街道は車の流れが絶えず、飲食店はどこも賑わっており、今まで毎年、暮れ・正月を過ごした本土の各地とはちょっと年末・年始の風情が違う。


そういえば昨年の今治合宿では、大晦日は夜の町がひっそりと暗く、ご飯をどこで食べられるのかひどく心細かったものだった。反対に沖縄のこの元気さはどこから来るのだろうか。沖縄には幾度か来た事があったが、これまで訪れたのは那覇市内が主だったから、初めてそれ以外の地に触れて、島内総じて活気が充ちているのを実感した。なので「沖縄の県民所得は全国でもかなり低い」「全国の米軍基地の70%以上が沖縄に集まっている」など、ふだんインプットされる当地の悲観的なニュースに、今回の旅で違和感を感じたのである。


それもそのはず、いまや沖縄は「観光・基地・公共事業」の従来型の経済に加えてIT産業も伸び、経済が好調、失業者が減って地価上昇、成長率も高いそうである。目を見張るのは道路事情で、ここでは高速道路に加え都市部の国道は何車線もある立派なものが伸びているし、新しいバイパスも完成しているようだ。また各地のきれいな海辺は大規模な護岸工事で造成されているし、さらに今後は空港の拡張などの公共事業計画も多いと聞く。島内あちこちに米軍関連の地元業者も多く、ショッピングモールでは多くの米軍人や家族が買い物をしている姿も見られて、彼らも経済に貢献していることだろう。


これを見ると、どうやらここでは貧しさや米軍基地問題をサヨクがことさら大きく取り上げ、それを沖縄の2大新聞が煽り、自民党が反対運動の盛り上がりを背景に国から多くの補助金や助成金、税の優遇措置を引っ張ってくるという利権の構図ができているのではなかろうか。「辺野古の自然は貴重で基地反対」とサヨクは騒いでいるが、沖縄ではすでに各地で護岸工事が行われ、多くのきれいなさんご礁の海が埋め立てられているのである。ただ辺野古だけ大反対するのも、騒げば騒ぐほどカネの種になる、という仕組みがあるのだろう。ローラとか云うタレントの「美しい辺野古埋め立て反対」のツイッター騒ぎも、何だか事の本質から外れた頓珍漢な出来事に思われる。


パスポートなしで気軽に国内から行ける南国のリゾート、米軍が展開するのでその経済的貢献の上に国から多くの支援があることなどなど、普段のネガティブなメディアの情報操作とは違う将来性ある地である事が今回の旅で感じられた。このような地理的・地政学的なメリットがあるのだから、これからは税制その他で恩典などをもっと得られる土地にしたらどうなのだろうか。例えば沖縄では現在、観光客だけが得られる関税免税があるが、その他すべて島内で消費される商品も消費税なしにするとか、船舶の船籍地とすれば各種免除を得られる地とするなどが考えられよう。またカボタージュ対象外地区として、国内を周遊する外国籍のクルーズ船が沖縄に寄れば一旦日本国外に出た事と同等にし、韓国など外国に寄港する必要がないようにするなどというアイデアもある。その他、簡単なところではオープンカーのレンタカーを多数用意、カジノ解禁など素人でもいくつかアイデアが出てくる。百聞は一見にしかず、基地反対ばかり報道するメディアからは正しい姿が見えてこないようだ。

2018年12月24日 (月)

JTBの時刻表

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時刻表といえば鉄道弘済会(JR)より交通公社(JTB)版が昔から馴染み

60才台も後半、「大人の休日倶楽部・ジパング」の会員となって、JRの全線で運賃や特急料金などが30%引きで乗れるようになった。一生懸命はたらく現役の人たちに対して、高齢者割引を利用して遊んでばかりいるのもナンだか申し訳ない気もするが、せめてジジ・ババたちは消費活動に協力し景気に貢献する義務があろうと云うものである。という事で、この連休前半は妻と二人で東北地方の温泉に「ジパング」を利用して行ってみようと計画した。寒くなった東北地方の温泉で雪でも見ながら、日本酒で一杯などというのもオツなものだ。


さて、こういうフラッとした旅を考えるには、アナログの時刻表が必要なので久しぶりにJTBの時刻表を買ってみた。ふだん使うネットの「路線情報」はA点からB点への移動には便利なのだが、鉄道やバスの路線図を見つつ、あっちに寄ってみるか、途中下車したら次の列車まで何分あるかなどという気ままな旅のプランニングにはあまり役にたたない。ネットの乗り換え案内で見る旅程が早さを優先した一次元的な情報だとすると、時刻表から得られる情報は二次元的な広がりで、それを眺めているうちに旅のアイデアが膨らんでくる気がする。ゆっくりと時間をかけてフェリーで行こうかなどという時も、まず時刻表を見た方が旅のイメージが早くつかめる。


旅の楽しみの一つである列車の選択も、紙の時刻表で見た方がはるかに便利である。東北新幹線などでは乗りたい列車がE2系なのかE5系なのかが一目瞭然になったし、山陽新幹線でまだ活躍する500系に乗りたいと思ったら、500系「こだま」がやって来る時間もすぐにわかる。なにより時刻表をじっくりと読んでいるとJR線の様々な割引や運賃の特例を発見して、ちょっと得をした気持ちになる。かつて神戸に出張する際には「601キロ以上を同一経路で往復すると運賃が1割引になる」という制度を利用して、会社には新神戸までの正規運賃を請求しながら、東京から西明石までの往復切符を買って車中ビール代を稼いだものだったが、こんな割引も時刻表ならではの発見である。


その他、時刻表には全国の路線図、主な駅の構内案内、私鉄やバス、飛行機・フェリーの時刻からレンタカー、それに駅弁の案内まであるから、これ一冊あれば旅の計画はほぼ完成する。分厚い時刻表をつらつら眺めつつ旅のプランや料金をシュミレーションするのも、学生時代にかえった様でなかなか楽しいものである。「ジパング」の会員なら往復割引などに加え、運賃や特急料金が3割引なのだから遠くに行けば行くほど得した気分になる。これからはせいぜい老人の特典を利用させてもらい国内旅行を楽しもうと思っているので、ネットが普及する前にそうだったようにJTB時刻表を季節ごとに買い換えることになりそうだ。

2018年12月14日 (金)

12月14日 赤穂浪士の討ち入り

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本所松坂町・討ち入りのあった吉良亭跡の案内板

12月も半ばの14日である。通勤途中に今年ももう終わりかなどと考えていると、「そう言えば今日は赤穂浪士の討ち入りの日だった」と思い出した。吉良邸への討ち入りと云えば即座に「時は元禄15年12月14日、江戸の夜風をふるわせて、響くは山鹿流儀の陣太鼓、しかも一打ち二打ち三流れ…!、おう、まさしく赤穂浪士の討ち入りじゃ」と南春夫が歌う”元禄名槍譜・俵星玄蕃”のセリフが浮かんでくる。もっとも旧暦の12月14日といえば今なら1月も後半だから、その夜は江戸の夜風もひとしお冷たく、両国橋のたもとで雪を踏みしめ仁王立ちする助太刀の俵星玄蕃もさぞや寒かったに違いない。


無念の切腹をした浅野内匠頭であるが、本当は田舎者で礼儀知らずなのに、後世「忠臣蔵」などによって吉良上野介が悪役として書き換えられたのかも、との思いがふと湧いた。切り付けられた上野介は名門の出であり領地でも名君と云われていたそうだから、田舎から来た大名の世間知らずな所作を以前から苦々しく思っていたとも考えられる。一方で内匠頭も若い頃は江戸住まいが長く、そのうえ参勤交代でしばしば江戸にも来ており、そのあたり本当の田舎侍で礼儀しらずだったのか真偽のほどはわからない。結局のところ、今でいう上野介のパワハラにぶちキレて、松の廊下で刃傷沙汰に及んだのだろう。


浅野内匠頭はその場で取り押さえられ即日切腹処分の上、お家お取り潰しとなったのは「忠臣蔵」や「赤穂浪士」でよく知られる通りである。人々の平均年齢が40歳ほどの時代のことだ。内匠頭は33歳でこの重大な事件をおこしたのだから「若気のいたり」でキレたわけでもなし、まさに「短気は損気」の見本のような例であった。ただこの刃傷沙汰が日本人が好きな「忠臣蔵」につながっていくのだから、浅野内匠頭は歴史に名を残した大名だったと言えよう。私も高田馬場を通れば堀部安兵衛を思い出し、本所を車で過ぎれば以前訪れた吉良亭が目に浮かんできてしまうほどだ「江戸散策その4(2008年11月16日)」。と言うことで今日の昼休みは忠臣蔵にちなみ、内匠頭が切腹させられた新橋の田村右京太夫亭跡までぶらぶら散歩してみた。

新橋にある浅野内匠頭終焉の地にたつ石碑
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2018年12月 3日 (月)

市ヶ谷のエル・チリンギート

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日曜日ふっと気が付くと、昼から福岡国際マラソン、2時からラグビー早明戦のテレビ中継である。もう12月第一週の日曜日になったのかと、毎年のことながら一年の月日が経つのが早い事に驚く。振り返ってみると、今年の前半は飛鳥Ⅱで世界一周クルーズをして感動して帰ってきたのに、夏場から入院・手術と人生初めての経験をする事になり、まさに激動の一年であった。体はいたって快調で健康だと信じていたものの、毎年恒例、念のための人間ドックだと思って受診したところ、ひっかかる箇所があるから来いとの病院の呼び出しにびっくり。検査や再検査の結果すぐに全身麻酔で手術とはまさに晴天の霹靂、一カ月前にはワイキキビーチだったのにベッドの上とは人生いろいろな事がおこるものだ、というのが今年一年の感想である。


そんなこんなで、わずか半年ほど前の飛鳥Ⅱのワールドクルーズも何か薄皮のベール一枚向こうで起こった出来事、遠い世界の記憶のような気がしないでもない。しかし最近届いたクルーズの写真集などを開くと、航海中や寄港地の思い出が脳裏にくっきりと蘇り、夢のような生活が懐かしくなってくる。またいつの日か、世界一周クルーズに行ってやろうと思うと、元気が湧いてくるのである。などと日々を過ごすなか、日課で走るいくつかのジョギングコースの一つ、靖国通りの市ヶ谷駅前に”エル・チリンギート”というスペイン料理屋を見つけた。スペイン料理店が最近は数多くある中、この店のドア前にある黒板にはパエリアの表示も大きく、信号待ちの間にそれを眺めていると、飛鳥Ⅱで行ったパエリア発祥の地であるバレンシアがやたら思いだされる。


今年のワールドクルーズはヨーロッパでもイベリア半島を周るのが目玉で、スペインのバレンシア、マラガ、英領ジブラルタル、ポルトガルのリスボン、再びスペインのビルバオと連続して5つの港町を訪れる事ができた。このあたりは食べもののうまい南欧である。マラガでは子イワシや海老のフリット、ビルバオではこの地発祥のピンチョスを楽しみ、リスボンでは2011年のワールドクルーズ以来の名物イワシの塩焼きを堪能できたのだった。バレンシアでは闘牛場を見学し歩き疲れて船に帰る途中、賑わっているレストラン街の一角でパエリアを出すレストランに飛び込むことにした。出港・帰船時間が気になる私たちは「あまり時間がないけど何分でパエリアができるの?」とマネージャーに尋ねると「25分ぐらい」という。パエリアと云っても我々には魚介類のものに馴染みがあるが、ウサギ肉や鶏肉とさやいんげんの載ったパエリアがバレンシアのオリジナルとの事なので、それを注文するこことにした。時間にルーズなスペインらしくなく、ぴったり25分で出来上がったきた熱々のパエリアは、本場の味なのだろうが塩味がけっこう効いていたようだ。


という事で今度は日本のパエリアはどうなのか、先日の市ケ谷のレストランへ夕食に行ってみた。店ではあちら流にイワシの炭火焼きに海老のアヒージョ、それにイベリコ豚のグリル ペドロ・ヒメネスソースを頼んだがいずれも本場のお店に近い味で、スペインワインのグラスを片手にクルーズの日々を懐かしみながら料理を楽しんだ。シェフははにかみ屋なのだろうか、ちょっとシャイな口調だがスペインで修行したのか土地・風土や料理に詳しく店の雰囲気もなかなか良い。締めに注文したパエリアは当然バレンシア風である。出てきた量はスペインのレストランよりかなり少ないものの、日本人向けにあまり塩辛くなくだしが効いていてより繊細な味でうまかった。スペイン料理を食べているうちに、病気の彼方に忘れていた現地の食堂やバルの雰囲気が記憶の底から蘇ってきて、今年はなんだか忘れらない一年になりそうな気分がした。

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2018年11月29日 (木)

外国人労働者の受け入れ

雑誌"WILL" 最新号の巻頭コラム「朝四暮三」で、大阪大学名誉教授・加地伸行氏が、外国人労働者の受け入れ拡大を意図する出入国管理法改正について面白い話を展開している。いわく肉体労働者やサービス従業員の不足を外国人で補うより、国内のFラン高校や大学に無為に通学し、やりたくもない勉強に無駄な時間を費やしている日本の若者の労働力を活用すべしと。彼らが社会に出てすぐに働けるように、文科省は1年で諸技術を学べる新しい技術学校をつくって若者を世の中に送り出せば彼らもハッピー、外国人労働者を入れる必要などなくなるという主張である。


移民の問題で混乱する欧米諸国をみるにつけ、法律に色々なしばりをつけるにしても、今回の改正は将来さまざまな問題をおこしそうだ。私は、我が国の姿を変える怖れがあるような問題に対する論議はもっと慎重であるべきだと考える。何よりこの法律改正で入国してくるのは、まず近隣のシナ人や朝鮮人だろうから、彼らの国から将来どんなイチャモンがふっかけられ、無理難題がもちだされるかわからない。これは今回の韓国の徴用工問題をみれば明らかである。またインドネシアやマレーシアなどイスラム系の人たちが大量に入ってきたら、我が国のあちこちにモスクが出来るかもしれないが、これも見たい風景ではない。


すでに東京のコンビニでは日本人よりアジア系の従業員の方が多いし、多くの飲食店でもたどたどしい日本語で店員が接客をしている。これ以上外国人が増えたら、日本の社会はどうなるのかと危惧してしまう。しかし法律が改正された暁には彼らが入国する際に、日章旗の前で日本国の法を遵守する旨を一人一人宣誓させるべきであろう。また加地氏が提案するとおり、すでにスイスで実施されている様に一人20万円ほどの「国防税」を徴収し、このカネで彼らを監視するシステムをつくるのもよい。外国人の安全や健康を日本のシステムが担うのだから、そのくらいの課税は当然である。


野党もどうでもよいポリティカル・コレクトネスやらLGBT、反差別、モリ・カケ問題などにうつつを抜かすより、国のありようを左右するこの移民政策こそもっと真剣に討議してもらいたい。すでに不法に働いている外国人の特権や諸問題がこの法律であぶりだされる事を危惧しているのだろうが、立憲民主党のごとく安倍憎しで何でも反対するようでは、国民の支持は得られまい。現実に労働力不足に悩む産業界のために知恵をしぼりつつ、10年後20年後の繁栄を実現する政策を考える事こそ、いま政治家に求められているのではないだろうか。

2018年11月22日 (木)

ゴーン逮捕とニッサン車

ゴーン氏逮捕のニュースが駆けめぐっている。真相は闇の中で逮捕劇の裏には池井戸潤の小説並みのクーデター話も噂されるが、金にあまりキレイとは言い難かったらしいゴーンがこれにみごとにハマったのだろう。カネにこだわる人は10億円もらえば20億欲しいと言い、20億円もらえば40億もらいたくなるものだ。渡る世間どこに落とし穴があるのかわからないのだから、トップに立つ人間ほど潔癖さが求められる時代といえる。


という事でテレビの前で改めて日産自動車の事を考えてみたのだが、かつてニッサンファンだった私でも、今のこの会社のラインアップには買いたい車がまったくない。若い頃はニッサン(プリンス)スカイラインに憧れ、給料をやり繰りして新車を5台乗り継いだほどだったが、最近のスカイラインにはまったく興味が湧かず、たまに新車を町で見かけても「欲しい」という気持ちがおこらない。それもそのはず、現行のスカイラインは、中味はインフィニティーQ50という同社の世界ブランドのクルマで、国内市場向けにあえてこれにスカイラインというネーミングを施したものにすぎないのである。


いまやBMWでさえ直列6気筒にこだわる時代ではないから、スカイラインだけに直6を求めるのは無理にしても、かつては全長4.4~4.6米、全幅1.7米くらいのサイズだったスカイラインが、4.8米超 X 1.8米超と肥大化しすぎてしまったのがなによりこの車の魅力を失わせる第一の要因だ。国際的なメーカーの系列化で、世界的標準モデルからシャシーやエンジンを共有してクルマを作らなければならないし、安全性などの基準が厳格化された事などが背景にあるのだろうが、とにかく最近のクルマは総じて偉そうで大きすぎる。フロントのデザインもみな怒り顔のようで品がないし、ボディにはどの車もやたら不要なグラデーションが施されていて嫌味だ。


サニーvsカローラ、コロナvsブルーバード、セドリックvsクラウンとトヨタ・日産が競った頃は、販売のトヨタに対して技術のニッサンと云われて、クルマにあこがれた若者を引き付けた日産自動車であった。それが今や意欲的なモデルはトヨタの方が多く、クルマ好きはもっぱら外車に流れるか国産車ならスバルなどに乗っているようだ。ニュースによると日産自動車も、最近はゴーンに大ぶるまいできるほど利益を挙げているし、この際彼もいなくなる事だから、世界戦略車ばかりでなく昔のような”日本人に受ける””日本国内向け”の小ぶりなセダンやクーペ、スポーツカーを本気で開発したらどうなのだろうか。はやりのSUVの時代はいつか過ぎて、またスポーツカーの時代が来るかもしれないし・・・。 男60、GTアゲイン!


家にあった80年代スカイラインのカタログ ニューマンスカイラインに超感覚スカイライン
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