臺灣加油(がんばれ台湾)・パイナップル支援 "SUNNY HILLS"
テレワークで家にいる間に妻が一人ジョギングに出かけたが、いつまで経っても帰ってこない。スマホを持ちながら走っているはずなので、どうしたのかと電話すると、表参道にある台湾のパイナップルケーキの店 "SUNNY HILLS"まで遠征したと言う。そこでケーキを買いこれから地下鉄で帰って来るところらしい。そういえば中共が台湾産パイナップルを3月1日から禁輸することにしたとニュースが流れたから、台湾を応援する意味でこれは良いことをしたと彼女の帰りを待った。報道によれば台湾では年間40万トンのパイナップルが作られ、そのうち4万トンが中国に輸出されていたが、中共は有害生物が検出されたとして急遽輸入禁止にしたそうだ。
パイナップルの産地である台湾南部は、現在の蔡英文政権の与党・民主進歩党が強い所で、今回のイチャモンは、蔡政権の反大陸の動きに対するけん制措置であると云われている。武漢ウイルス発生について真相を求めるオーストラリアに対して、同国産のワインに高関税を導入したのと同じ類の嫌がらせである。新疆ウイグル地区での人権弾圧、香港の民主化阻止、南シナ海や尖閣での緊張拡大などその本質を隠さなくなった「ならず者国家」中共に対し、簡単には屈しない蔡政権を応援したくなるのが日本人というものだ。特にあの東日本大震災の際に一早く応援に駆け付け、アメリカ合衆国とほほ同額である29億円もの義援金を差し出してくれたのが台湾である事は記憶に新しい。
ただ今回の禁輸で中国へ輸出できなくなった4万トンのパイナップルは、台湾国内の反中共の盛り上がりで大いに売れたほか、日本も輸入を大幅に増やしているとのこと。我が家でも台湾パイナップルを応援し、中共に一泡吹かせたい一心で、妻は以前からちょっと気になっていた店に急遽走って行くことにしたらしい。こうして表参道の"SUNNY HILLS"で買ってきたケーキは原産国名:台湾と表記されており、小分けの紙袋から茶色のケーキを取り出して食べると甘さが控えめ、こってりした菓子が多い世の中の風潮に反する素朴で優しい味であった。大陸の中共がどう出ようと台湾のWHOオブザーバー参加を支援するなど、日本はもっと台湾に寄り添い接近すべきだ、と思いながらコーヒーと共にパイナップルケーキを楽しんだ。義を見てせざるは勇無きなり。
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